子育て

勉強習慣をつけるにはどうしたらいい?

お悩み①「勉強習慣をつけるにはどうしたらいい?」

(相談者:中1・中3生のママ・えみさん)

「子どもが勉強しない」と、お悩みの保護者様は多いことと思います。子どもに将来のことや、勉強の必要性を説いても、なかなか勉強しないのが私たち親にとってのストレスではないでしょうか?
今回はどうしたら親も子もストレスが少なく、子どもが勉強するようになるのか?について、お話します。

最初から高い目標は挫折のもと。短時間でも毎日やることが大事!

良い学習習慣は急激に長時間勉強したり、全くやらなかったりするよりも、短い時間でも毎日コツコツと、学習を継続することです。ポイントは短時間でも毎日やること。短時間でも集中して勉強できるお子様は部活との両立ができたり、趣味の時間を持てたりするので、かえってストレスを溜めたり勉強嫌いになることなく、学力も高い傾向があります。最初は30分~1時間を習慣付けるようにしましょう。初めから2時間、3時間を目標にすると継続が困難です。
学習内容を決める方法も有効です。学校の宿題をやる、自主学習を2ページやる、などのように毎日やるべきことを決めます。決めた内容をやればそこで終わり、とすれば早く済ませようという気持ちが働き集中します。
子ども部屋は漫画や小説、ゲーム、スマートフォン等々、意外と誘惑に溢れています。実際に私も親に勉強すると言いつつも、自分の部屋でずっと漫画を読んでいました…。誘惑が多いところでは成功しにくい。また、高すぎる目標はストレスになります。まずは小さな目標を立て、親子で一緒にストレスなくできる仕組みを考えてみるといいのではないでしょうか?

大事なことは意思の強さではなく、学習環境を整えること

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机に向かってもすぐ飽きる、集中できない、という場合は人の目がある場所で勉強させることが効果的です。私たち大人もオフィスよりカフェや新幹線の中の方が集中できたりしませんか?多少の音や人の目があるほうが、緊張感が保たれて集中できるのだと思います。ご家庭で言えばリビングなどです。食事の前後30分~45分で始められると、親は食事の支度や後片付けをしながら、子どもと一緒に過ごすことができます。監視ではなく、自然と一緒にいることが親子にとってストレスになりにくいものです。
学習塾を利用するのも、学習以外の誘惑がないという点や、決まった時間に決まった学習量をする点で有効だと思います。

子ども部屋は「遊びや趣味の部屋」と割り切れば、親御さんのストレスも意外に少なくなり、子どもとの信頼関係が築きやすいと思います!

※この記事はaruku2018年2月号に掲載したものです。

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