グルメ

体が温まる福島の料理

体が温まる福島の料理を平出先生に作ってもらいました!

打ち豆汁

打ち豆は、秋に採れた青畑豆 を乾燥させ、軽く水で戻してつぶしたもの。冬の貴重 なたんぱく源であり、冬になると各家庭で豆をつぶ す姿が見られた。打ち豆汁の材料は様々。今回作っ ていただいたのは、白菜・大根・ジャガイモ・打ち豆 の具。だし汁をいれ、味噌で味をつける。

打ち豆

けんちんうどん

大根・人参・里芋・豆腐・きのこ・葱・こんにゃくの味噌汁に、ごま油で香りをつける。うどんをいれると食事にも「小昼飯(こじはん)」にもぴったり。食べると体がぽかぽかに温まる。干し た大根葉(干葉)と打ち豆でつくる「干葉けんちん」もある。

つむじけえり

別名「すむつかり」 。初午の日に作られる、南会津独特の料理。2月は乾燥するので火の用心を願う初午はとても大事だった。鮮やかなピンク色は黒豆のアントシアニン(ポリフェノールの一種) 。黒豆を、皮がはぜるまで炒って、酢・砂糖を合わせ、大根おろしを和える。

酒粕煮

鮭の切り身と、大根・白菜・人参などを酒粕で煮た料理。特に会津で食べられている、酒どころらしい一品。昔の鮭は塩辛かったので、塩味は鮭で十分。最後に味を整える程度。

大根はちみつ

郡山のお婆ちゃん達の話にも出てきた大根飴の蜂蜜版。大根のビタミンCがたっぷり溶け出した蜂蜜をおやつに舐めたり、お湯で割って飲んだのだとか。

※この記事はaruku2014年2月号に掲載したものです。

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