郡山駅前

初めての受診で不安、、婦人科の診察はどんな風に行うの?

女性のための医療コラム

「婦人科の診察はどんな風に行うの?」
月経不順や月経痛、性感染症など婦人科系の悩みはデリケートで、親しい人にも相談しにくいものですが、放っておくと大変なことになるかもしれません。しかし、婦人科を受診するというのはやはりハードルが高そうですね。そこで、安心して診察を受けるための予備知識をお伝えしたいと思います。
先ず婦人科外来を受診すると問診票が渡されます。これまでどのような病気をしたか、月経や基礎体温(記録していれば)、下腹痛の有無、不正出血やおりものについてお聞きします。性体験や妊娠・出産経験の有無も重要な情報です。
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問診の他、必要に応じて「内診」を行う場合があります。内診は腟内を医師の指で触診し、子宮や卵巣の状態を調べる方法ですが、抵抗のある方もいると思いますので、その時は事前に看護師や医師に伝えて十分な説明を受け、不安を取り除いてください。性体験がない方には内診は行わず、お腹の上から超音波などの検査を行います。
そのほか、婦人科を受診する際はなるべく月経中は避けましょう。また過去の超音波検査の写真や検査データなどがあれば、持参されると良いでしょう。診察にかかる時間は5〜6分です。

また、婦人科の検診台にはカーテンがかかっていることが多いですが、カーテンが開いていたほうが、医師が何をしているかが分かってよいというという方も多いでしょうから、その際は医師や看護師に希望を伝えても良いかと思います。

それから、婦人科受診は女性医師の方が行きやすい方が多いと思いますが、男性医師であっても、長期間にわたる研鑽(けんさん)を積んだプロフェショナルが診療に当たっていますので、安心して受診されるのが良いかと思います。

お話をうかがった先生

170524_0富永國比呂先生
1975年、岩手医科大学医学部卒業、東京衛生病院産婦人科医長を経て、米国ロマリンダ大学大学院博士課程修了。日本産科婦人科学会専門医、日本性感染病学会会員、医学博士、米国公衆衛生学博士(Dr.P.H.)、国際個別化医療学会幹事、Personalized.Medicine Universe査読委員。

※この記事はaruku2018年1月号に掲載したものです。

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