子どものための医療コラム

「風邪とインフルエンザに注意!」
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診察をしていると、病院にお子さんをどのタイミングで連れて行ったらよいか聞かれることがよくあります。「鼻水が出ているけど元気なんです」とか、「熱はないけど咳がひどいんです」とか。
お子さんの体調の変化は、誰よりも一番早くお母さんが気づくものです。すぐ病院に連れて行こうとしないで、もう一度お子さんの状態をよく見てください。元気があるなら様子を見て大丈夫ですし、咳がひどくて眠れないなら病院に行った方が良いでしょう。お子さんにとって一番良い方法を考えてあげるのも大切なことです。風邪に一番良い薬はお母さんの「ビタミン愛」です。お母さんが風邪で不安なお子さんを優しくつつんであげてください。昔から風邪によく効く処方は、「安静にすること」「保温をすること」「十分な睡眠をとること」「栄養バランスのとれた食事をとること」そして「お母さんの愛情」と言われています。病院が一番ではなく、軽い風邪ならお家が一番の環境作りをしてあげてください。
ただ、インフルエンザは違います。インフルエンザにかかったらインフルエンザのための特効薬があり、これにより、高熱の期間を短くしてくれます。インフルエンザの検査は発症して間もないと反応が出ないことが多いので、検査を受けるのであれば、すぐに受診するのではなく、半日以上経ってから受診した方が反応が出やすくなります。
インフルエンザウイルスが嫌うのは十分な加湿です。加湿器や濡れタオルを干すなどして、お家の環境を整え、高熱による脱水に注意して、経口補水液等を摂取するようにして下さい。
インフルエンザだけでなく、風邪の予防と対策を考えるには、感染経路を考えることです。インフルエンザ流行時には、なるべく人混みは避け、マスクでウイルスの侵入を防御しましょう。手洗いでウイルスを落とすことも大切です。手洗いは感染対策の基本です。外出先から帰ったらお子さんと楽しく手洗いをする習慣をぜひ作ってあげてください。

お話をうかがった先生

さかい先生さかい小児科クリニック院長 酒井 英明先生
昭和大学医学部卒業。福島県立医科大学大学院修了。県内の総合病院勤務後、クリニックを開業。全国でも数少ない感染症指導医。

※この記事はaruku2019年1月号に掲載したものです。