レジャー
二本松市

提灯祭り行ってみた!二本松に伝わる伝統の提灯祭りは勇壮できらびやか!

艶やかな山車や幻想的な提灯の灯り。さあカメラを持って出かけてみよう!日本三大提灯祭りの一つ「にほんまつの提灯祭り」ほか、様々な伝統文化を受け継ぐ二本松市。特に秋から冬にかけて祭りが続きます。紅葉を楽しみながら、祭り見物に出かけてみませんか?

370余年の歴史を誇る、にほんまつの提灯祭り

鈴なりの提灯をつけた太鼓台が市内を勇壮に練り歩く。

二本松城主・丹羽長重公が、領民に敬神の意を高揚させることを目的に始まったと伝わる、にほんまつの提灯祭り。毎年10月4・5・6日の3日間、開催されています。

見どころは4日の宵祭り。

300余の提灯をつけた7台の太鼓台が市内に繰り出し、祭囃子に合わせて練り歩きます。
屋台の引き回しも迫力があるので必見です。
夜間の運行ですべての町内が揃うのはこの日だけ。絶対見逃せませんね!

お囃子の曲は県の重要無形民俗文化財に指定されています。脈々と受け継がれてきた伝統を感じさせてくれます。

屋根の上に乗る威勢のいい若衆の姿も見どころのひとつ。祭り気分が盛り上がります。

祭りの開催中、太鼓台の運行コースは交通規制されますのでご注意を。臨時駐車場が設けられますので、お出かけ前に二本松市のホームページでチェックすると便利です。

にほんまつ提灯祭り
お問い合わせ
二本松提灯祭実行委員会・二本松市観光連盟
住所/二本松市金色403-1
TEL/0243-55-5122(二本松市産業部観光課)

現代に蘇る平安絵巻「木幡の旗祭り」。五色に彩られた百数十本の旗行列は圧巻。

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初冬の澄んだ空を背景に、色鮮やかな旗行列が、隠津島神社にある羽山神社を目指します。
木幡(こはた)の旗祭りは950年にわたりこの地に受け継がれてきた神事。日本三大旗祭りの一つとされ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

由来は10555年の前九年の役に遡ります。

わずか数騎で木幡山に逃れた源頼義・義家父子。戦勝を祈願したところ雪が降り、山が一面、源氏の白旗のように見え、敵が戦わずして引き返したことから、郷土民が縁起とし今日に至るそうです。
木幡第一小学校を会場とする出立式では、旗を持って走る勇壮な旗競争や、地から響くような力強い東和太鼓の演奏などもあり、見る側も次第に祭り心を駆り立てられます。

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行列の姿は師走の風物詩として全国でも有名です。たなびく無数の旗は五色の彩り。

抜けるような青空や山々を彩る紅葉の中を進む行列の姿は、溜め息の出る美しさ。このシャッターチャンスを逃すまいと、写真愛好家も多く訪れます。

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祭りの参宿所となる隠津島神社本殿・拝殿の造りは見事で、朱塗りの三重塔や樹齢800年の大杉など見所も多数。春は桜も咲き誇ります。
隠津島神社は一年を通して散策が楽しめる場所。旗祭りを見物しながら、この地域の伝統文化や自然の美しさにふれてみてはいかがでしょうか。

小幡の旗祭りオススメ度

ファミリーレジャー ☆☆☆☆☆
出立式の様子から行列まで、一日ゆっくり祭り見物を楽しめます。平安絵巻や紅葉をバックに記念写真を撮るのもオススメ。二本松市には道の駅「安達」「さくらの郷」「ふくしま東和」と、道の駅が三カ所あるので、休憩やお食事、お土産購入などにも便利です。

カップル・女子度 ☆☆☆☆
紅葉や神社参拝に興味があるなら、カップルや女子のプチ旅にオススメ。東北自動車道二本松IC より小幡山まで車で約35分。遠方からも東北自動車道を利用すればアクセスも楽々。隠津島神社には羽山神社ほか、松尾神社、養蚕神社、白山神社、医薬神社など多数の神社があり、縁結びのご神木も。パワースポットとしても見逃せません。

木幡の旗祭りは毎年12月第1日曜開催
■アクセス
東北自動車道二本松ICより車で約35分
隠津島神社社務所 
住所/二本松市木幡字治家49 
TEL/0243-46-2869

きらびやかな御神輿と太鼓台、夜を幻想的に映す提灯の灯り
200年以上変わらぬ神事「小浜の紋付き祭り」

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男衆が曳き回す太鼓台は豪華絢爛。見事な彫刻が施され、艶やかな黒い漆塗りに金の彩り。夜には太鼓台に提灯の明かりが灯り、町は幻想的な世界へと変わっていきます。

二本松市小浜地区(旧岩代町)塩松神社秋季例大祭・小浜紋付祭。この地区に200年以上、変わらず伝えられているお祭りです。
江戸時代、時の藩主・丹羽長重(にわ・ながしげ)公支配下の折に発生した天明の大飢饉。村内復興のために村民がお金を献上し御神輿渡御の許可を受け、4台の太鼓台が回るようになったそうです。

祭典は3日間。太鼓台を各町が曳き回す「宵祭り」、御神輿渡御と提灯祭りの「本祭り」、仮装行列も行われる「後祭り」と続きます。
太鼓台に乗る子どもたちが打ち鳴らす太鼓の音。それを曳く勇壮な男衆。厳かに執り行われる御神輿渡御。
日本の祭礼の形を今も変わらず大切に受け継ぐ、地域の人々の心を感じさせる小浜の紋付き祭り。
町の見慣れた風景が活気に溢れ、一気に濃度が上がる3日間をぜひご覧ください。

小浜の紋付き祭りオススメ度

ファミリーレジャー ☆☆☆☆☆
お祭りでは仮装行列やイベントなども行われ、終日楽しむことが可能です。絢爛豪華な太鼓台は必見。4台それぞれの特徴を見て回るのも面白い。

カップル・女子度 ☆☆☆
夜、提灯に灯る明かりは幻想的で思わずうっとり。出店で食べて祭りを見て楽しみ明かりの芸術を楽しむ3日間。明かりと太鼓の音に酔いしれて見てはいかがでしょうか。

塩松神社秋季例大祭
小浜紋付祭は毎年10月に開催
(当日は交通規制があります。ご注意ください)
■アクセス
東北自動車道二本松ICより車で約15分。祭典駐車場あり。

激しい山車のもみ合いと鳴り響く豪快な太鼓「針道のあばれ山車」

二本松市針道にある諏訪神社の例大祭。祭りは本祭りと後祭りがあり、神輿渡御や樽神輿担ぎ、豊年様担ぎなど内容は様々。中でも山車がぶつかり合う「針道のあばれ山車」は、迫力ある引き回しなどで有名です。

1758年、針道村内で凶作が続き疫病が流行。原因は長らく神輿渡御を行わなかったためと考え神事を復活。その頃、人形を飾り付けた山車・獅子踊りを奉納したのが起源とされています。

人形制作は手作業。地域の人たちがこの日のため、力を合わせて作ります。作られる山車は7台。祭りでは2時間かけて町内を巡行。「ヨイヨイ!」の掛け声のもと激しくぶつかり合うのが見所です。
笛や太鼓の音、山車の車輪の響き、ぶつかり合う轟音。沿道で間近に見られるため、迫力が違います。

開催は毎年10月、体育の日前日です。ゆっくりと山車を引く「町廻り」は誰でも参加できます。観客に樽酒振る舞いなどもあり、見る側も一体となって楽しめるお祭りです。この機会にぜひ一度、諏訪神社例大祭に参加してみませんか。

針道のあばれ山車オススメ度

ファミリーレジャー ☆☆☆☆☆
昼夜数回行われる町廻りは、午前でも午後でも、誰でも好きな山車を引くことができます。山車を引いたお子さんにはお菓子のプレゼントも。参加型がうれしいお祭りです。臨時駐車場も複数設置されます。

カップル・女子度 ☆☆☆
カップルで訪れるなら、山車がライトアップされる夜がオススメ。太鼓台にも提灯が灯り雰囲気が変わります。

針道のあばれ山車は毎年10月体育の日前日に開催
会場/二本松市東和地内
1日目(本祭り)午後2時~ 午後7時~
2日目(後祭り)午前8時30分
午後12時30分~
午後1時30分~(あばれ山車) 午後8時~

■アクセス
東北自動車道二本松ICより車で約25分臨時駐車場あり

平安絵巻・木幡の旗祭りから、勇壮なにほんまつの提灯祭り、針道のあばれ山車、きらびやかな山車が揃う小浜の紋付き祭りまで。秋は祭りが目白押し!
素敵な1枚が撮影できそうですよね。
二本松市の祭りで、素敵な秋を満喫してくださいね!

※この記事は2016年12月に制作したものです。内容は取材時のものです。

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