人との縁が広がる農業体験！須賀川市の阿部農縁【あべのうえん】

須賀川市にある「阿部農縁」は、大正時代から続く老舗の農家。園内には主力の桃を中心に、梨やトマト、キュウリなど20種類以上の果物や野菜が育てられています。

この日はミニトマトやきゅうり、ナスの収穫を手伝わせてもらうことに

代表の寺山さんは元々看護師・ケアマネージャーの経歴の持ち主。「農業に直接触れることで日々の疲れを癒して元気になってもらいたいんです」と、積極的に農業体験の機会を設け、1日1組限定で宿泊することだって可能です。

桃の収穫に忙しい中、もてなしてくれた寺山佐智子さん。とってもパワフルな彼女からも元気をもらえました。

汗を流して野菜を収穫し、採れたて野菜の家庭料理を味わい、古民家を改装した民宿でゆっくりと休む一連の体験は、何かと窮屈な現代の暮らしにはない究極のパワースポットだと実感できました。

この日の昼食は車麩丼。手作りのヘルシーな味が農作業後の疲れた体にしみわたります。

また、農園ではなく農“縁”と名付けているほど、大事にしているのは農業体験を通して生まれる人と人との絆や繋がりです。取材した日もボランティアの方や、梨の木の下でヨガイベントを楽しむ人で農縁は活気にあふれていました。「本格的な農業体験をしたい方には、私たちと同じ仕事を手伝っていただき、家族連れには食べる喜びにふれていただくなど、その人に合わせたプログラムを考えています」と寺山さん。体験をきっかけに、人の縁が広がり農業を身近に感じることができるかもしれません。