1日目①:広野町産バナナ「綺麗」を見て・味わって体感!
東京駅発の特急「ひたち」でJR広野駅に降り立った参加者のみなさん。まず向かったのは、二ツ沼総合公園です。広々とした芝生広場や大きな遊具、パークゴルフ場、バーベキュー広場などを備え、広野町で最も大きな公園として多くの人が訪れます。

公園で最初に見学したのは、近年広野町の新しい魅力として根付き始めているバナナの栽培施設。ここでは、震災・原発事故からの農業・地域再生に向け、オリジナルブランドの無農薬バナナ「綺麗」が栽培されています。扉を開けて施設の中に入ると、まるで南国のような暖かい空気に包まれます。この日の広野町は最高気温が10℃ほど。外気と約20℃の差があることに驚きの声が上がりました。施設のなかでは、バナナの栽培の方法などについて解説。公園内にある、トロピカルフルーツミュージアムで土日を中心に販売されています。

続いて向かったのは、公園内にあるカフェ・レストラン二ツ沼。ここで参加者・スタッフの自己紹介と昼食!どんな想いでツアーに参加したのか、それぞれに話してくださいました。
お待ちかねの昼食はボリューム満点のカツカレー!実はこのカレー、先ほど見学した施設で収穫されたバナナも具材に使われた、広野町ならではのカレーなのです。食後には、こちらも広野産バナナを使用したバナナシェイクを堪能しました。

ご飯のあとはしばしのフリータイム。子ども達は公園内の遊具で思う存分体を動かしていました。
1日目②:町の教育施設が集約!「教育の丘」を歩く
続いて向かったのは、町の教育機関が集約されたエリア。太平洋を見下ろす高台に位置しており、「教育の丘」と呼ばれています。主に説明にあたってくれたのは、広野町出身・在住の青木裕介さん。現在、町内で多世代交流スペース「ぷらっとあっと」を運営しています。

町立広野小学校の目の前でバスを降りた一行からは、校舎の美しさと広々とした校庭に驚きの声が上がります。「僕の学校の校庭の2倍はある!」という子どもの声も聞かれました。

小学校の隣には、2025年末に竣工したばかりの真新しい給食施設もあります。ここで作られた出来立ての給食が町立の小中学校に届けられます。

次に訪ねたのは、福島県立ふたば未来学園中学校・高等学校。2015年に開校した中高一貫校です。残念ながらこの日は県立高校の入試のため校内に入ることができませんでしたが、校舎内には高校生が主体となり運営し一般の方も利用できるカフェがあるなど、地域に開かれた学校であることが紹介されました。

続いて一行が向かったのは、広野こども園「ひろぱーく」。幼保連携こども園として2019年に開園しました。コの字形をした平屋建ての清潔感ある施設で、0歳から小学校就学前までのお子さんが通園しています。

建物内では、園長先生から施設の特徴や子どもたちの日常の過ごし方についてお話をいただきました。

大人たちが園長先生のお話を聞いている時間、子ども達は園庭の遊具で歓声を上げながら思い思いに遊びます。ほんの3時間ほど前に出会ったばかりの子ども達でしたが、もうすっかり仲良しです。

最後は園長先生も交えてみんなで記念撮影。園長先生、ご協力ありがとうございました!

1日目③:役場で、スーパーで、交流会で広野町をさらに深く知る!
広野町は、さまざまな公共施設が町の中心部に集約されたコンパクトさが魅力のひとつ。一行は、教育の丘からそのまま徒歩で、視界の先に海を望みながら、広野町公民館や町立広野中学校などを経由して広野町役場へと向かいます。

途中、進行方向左手に見えてきたのは「みかんの丘」。みかんはバナナと並び広野町を代表する魅力となっています。

広野町役場に到着した一行は、建物に入ると「すごい!」と驚きの声を上げます。そこにあったのは、巨大な恐竜の化石。広野町で発掘された草食恐竜と近縁種のチンタオサウルスの化石標本です。役場にこれだけの規模の化石標本が置かれているのは全国でも広野町だけなのだとか。広野町を含む福島県浜通り地方では恐竜の化石が多数出土していること、当初は直立する形で展示されていたものの近年の研究により前かがみで生きていたことがわかり、展示の形が変えられたことなどの説明を受けました。

広野町役場のすぐ隣にある、町の商業施設「ひろのてらす」に立ち寄ったあと、一行は案内役の青木さんが運営する「ぷらっとあっと」へ移動。青木さんや、広島県出身で2025年春から広野町の地域おこし協力隊として活動する「みかんちゃん」こと石田祥子さんから、あらためて町の概要や特徴、魅力について話を聞きました。

1日の行程を終え、一行は宿泊先の大滝旅館へ。広野町の中心部からバスで10分ほど東へ走った山あいにある宿泊施設です。懇談会を兼ねた夕食では、2023年に東京から移住し、現在は町内で「惣菜弁当KIYA」を営む蛯原宏行さん・紀子さんご夫妻や、地元で旅館業を営みながらサーフィンで広野の海の魅力を伝える吉田健太郎さん、サーフィンが日常にある環境に憧れ岐阜県から広野町に移住した松岡真穂さんが加わり、各テーブルで参加者の皆さんと地元の皆さんとの交流を深めました。

大滝旅館があるのは、周囲に民家がまったくない山の中。夕食のあとは、その立地ならではの星空観察会が開かれました。今回添乗員を務めた合同会社カトリップの加藤律樹さんが冬の星座を解説するなか、都会では見ることができない美しい星空をみんなで見上げました。

2日目①:「日本一美しい日の出」からスタート!
広野町は2023年、快晴日数が多く空気が澄んでいることなどから「日本一美しい日の出の町」を宣言しました。前日に引き続き好天に恵まれた2日目の朝、その日の出を見ようと、希望者約10名が朝5時20分に旅館を出発し、海岸へ向かいました。5時48分、雲間から顔を出した太陽に、一斉に歓声が上がります。

日の出見学に参加したみなさんは、思い思いに写真を撮ったり、波とたわむれたり。3月半ばとはいえまだまだ朝晩はまだ肌寒い広野町ですが、めったに見られない海からの日の出を堪能しました。最後はみなさんで記念撮影!

旅館に戻り朝食をいただいたあとは、青木さんの案内のもと、広野町のシンボルのひとつであり宿泊した大滝旅館の名前の由来ともなっている「大滝」を見に行きました。滝つぼへと続く道が東日本大震災により崩落し、現在は遠くからしか見ることができませんが、落差10メートルの迫力を遠くから感じることができました。

旅館を出発した一行は、この日最初の目的地である「広野町お試し住宅」へ。

お試し住宅は、移住を検討する方が1回につき最大10日間、年2回まで無料で利用できます。一軒家をそのまま利用しており、町の中心部に近い場所にあることから、移住後の生活をイメージしながら滞在できるのが魅力です。生活家電や布団、調理器具、食器なども揃っているので、日常と同じように家事をしながら過ごせます。

お試し住宅のあと、もともと予定になかった広野町二ツ沼直売所「のらっこ」に寄り道。実は1日目の夕食時、参加者全員に広野産みかんで作られたみかんジュースが振る舞われましたが、これが大盛況!「ぜひ買って帰りたい」との声が多数寄せられ、みかんジュースが買える「のらっこ」へ。みかんジュースはもちろん、とれたての野菜など、思い思いに買い物を楽しみました。

この「のらっこ」は二ツ沼総合公園の一角にあります。前日の昼食後にここの遊具で遊び足りなかったこども達。大人が品定めをする間、子ども達は遊具に夢中の時間を過ごしました。

2日目②:Jヴィレッジで交流会!広野町の移住支援やサポートも説明
次の目的地はJヴィレッジ。広野町とおとなりの楢葉町にまたがる、サッカーファンにはおなじみの「日本サッカーの聖地」です。

Jヴィレッジは、約49ヘクタールという広大な敷地に観客席があるスタジアムが1面、天然芝のピッチが7面、人工芝のピッチが2面、さらに全天候型練習場も整備されています。一行は、選手が懸命にプレーするフィールドや、施設内にあるフィットネスジム、屋内プール、フットサルやバスケットボールなどにも利用できるアリーナなどを見学しました。

見学後はお待ちかねの昼食タイム。前日夜の懇談会にも参加して下さった「惣菜弁当KIYA」の蛯原宏行さん・紀子さんご夫妻の手によるおいしいお弁当が提供されました。お弁当には、お店でも人気のお惣菜がふんだんに詰め込まれ、広野でしか味わえないおいしさを全員で堪能しました。

昼食後は、青木さんや石田さん(みかんちゃん)、蛯原さんご夫妻に加え、広野町出身で家族と共にUターン移住した杉原愛さんが登壇し、交流会が開催されました。「買い物はどこに行く?」「移住しておいしかった食べ物は?」「楽しいお祭りやイベントは?」「どんなコミュニティはある?」「子どもの進学先は?」「冬はどんな気候?」などのトークテーマに沿い、各登壇者が回答。

おいしかった食べ物の問いに、日々の仕事で地元食材も扱っている蛯原さんは、「特に有名なお菓子や料理があるわけではないけど、素材そのものがおいしい町。農家産直のものは、お米も野菜も何でもおいしいです」とコメント。石田さんも「広野町のお米が大好き」と答えました。

「惣菜弁当KIYA」の蛯原宏行さん・紀子さん
「どんなお祭りやイベントがある?」問いでは青木さんが、昨年自らも実行委員を務めたという「広野町サマーフェスティバル」を紹介。毎年8月に開催される、多くの町民が関わりオール広野で作り上げられるイベントだそうです。一番の目玉は花火大会。二ツ沼総合公園の芝生広場が解放され、「真上に見上げるほどの近さで花火を楽しむことができるんです」と青木さんがその魅力を教えてくれました。
「どんなコミュニティがある?」の問いには蛯原紀子さんが、幼児から大人まで参加できるさまざまなスポーツ教室を運営しているNPO法人広野みかんクラブの「やさしいピラティス教室」に参加していると教えてくれました。また杉原さんは、「子ども食堂など新しいコミュニティの場を作ろうとしている方が町に何人かいるので、これからそうした集まりも増えていくのでは」と答えました。

杉原愛さん
「子どもの進学先は?」の問いには、青木さんや杉原さんが、町内にはふたば未来学園高校があるものの、南隣のいわき市の高校に進学し電車通学する子どもも多いこと、双葉郡内には大学がなく地元を離れる子どもも多いことなどが語られました。さらに冬の気候については、石田さんが「雪が降らないことに驚きました。雪は1シーズンに4~5回ちらつく程度で、積もっても1センチ程度です」と教えてくれました。

「みかんちゃん」こと石田祥子さん
最後の質問「広野町はどんな人におすすめ?」という問いには、青木さんが「子育て世代の方にぜひおすすめしたいです。子育てに関するあらゆる環境が整っており、それぞれの理想の形を実現できます」と回答。また蛯原宏行さんは「新しいことをやってみたい方にぴったりなのでは。お店を始める際、町のみなさんが応援して下さったので」と答えました。

青木裕介さん
交流会の最後は、広野町の移住相談窓口「りんくひろの」の大森博隆さんが、移住者に向けた町の支援や子育てに関する支援制度を説明。参加したご家族すべてがお子さん連れだったこともあり、みなさん熱心に制度の説明に耳を傾けていました。

「りんくひろの」の大森博隆さん
2日目③:人気のサーフポイントを経由してツアーはフィナーレ!
交流会を終えてJヴィレッジをあとにした一行は、海沿いの町ならではの景色を味わいに、Jヴィレッジにほど近い岩沢海水浴場へ向かいました。ここはサーフィンのメッカとして知られ、シーズンを問わず県内外から多くのサーファーが訪れます。また、広野火力発電所に隣接していることから、ほかのサーフスポットとは一味違う風景が楽しめるのも魅力のひとつ。広野火力発電所の2本の煙突は町のどこからでも見えそうなほどの大きさを誇りますが、その煙突を間近に見上げながら、広野町の海の美しさを目に焼き付けていました。

時刻は午後3時を過ぎ、楽しかったツアーもそろそろ終わりの時間です。一行はバスでJR広野駅へ向かいます。青木さんらツアーに帯同した現地のみなさんと、広野駅のホームで手を振ってお別れ。2日間の行程を無事に終え帰路に着きました。

後日、みなさんから寄せられたアンケートは、非常に満足度の高い回答が寄せられました。
・2日間とても濃密なスケジュールで町のことが色々と分かりました。
・都内に住んでいると全てが味わえないコンテンツなので全てが良かった。
・コンパクトながら丁寧な教育サービスに安定感を感じた。
広野町では今後も、移住を検討される方を招いての体験ツアーのほか、広野町での暮らしの魅力を広く伝える発信を続けていく予定です。
「新しい環境で新しい人生を歩みたい!」
そんな気持ちをお持ちの方は、ぜひ今後広野町から発信される情報にご注目下さい。