レジャー
金山町

JR只見線全線運転再開で注目のエリア・福島県金山町の会津トレイルルートで、秋の絶景めぐり!

2022年10月に全線で運転を再開したJR只見線。そのJR只見線が走る福島県金山町、どこにあるかご存知ですか?金山町は会津エリアの中西部に位置し、只見川沿いに豊かな自然と共生した地域の人々の暮らしが特徴的な里山の風景を作り出しています。 幻想的な「霧幻峡の渡し」や、特産品の「赤かぼちゃ」で有名な町でもあります。


現在、全7ルート(15コース)ある会津トレイルのうち、金山町ルートは新しく加わったばかり。


以前、三島町・只見町・檜枝岐村の会津トレイルルートを実体験したarukuスタッフ。今回はどんな絶景スポットが見られるのか、只見線Tシャツ(金山町観光物産協会で購入)を着用し準備万端で金山町を訪れました!
※事前の体調チェックを行い、写真撮影の際のみマスクを外しております。


金山町ルートには3つのコースがあり、「霧幻峡の渡し」の発着所であるJR早戸駅から大蛇伝説の残る沼沢湖を歩く「沼沢湖・フェアリーコース(約14.5km・約5時間)」。JR只見線の撮影スポットが点在する只見川沿いや集落を歩く、「大志・太郎布高原コース(約13.4km・約4時間30分)」。


そして、全国でも珍しい炭酸水が湧き出る井戸や、岩肌が水流で削られてできるおう穴群を巡る「大塩炭酸水コース(約12.3km・約4時間)」の3コースがあり、今回arukuスタッフは大塩炭酸水コースをじっくりとまわって来ました!

と、その前に沼沢湖・フェアリーコース、大志・太郎布高原コースのポイントもちょこっとご紹介します♪

JR早戸駅~沼沢湖~JR会津中川駅を繋ぐ「沼沢湖・フェアリーコース」


見どころは何といっても「沼沢湖」!約5,000年以上前の噴火が生み出したカルデラ湖で、波も無い静かな湖畔は、レンタサイクルで周ることもできます♪10月中旬からは紅葉の季節になり、赤々とした山並みと青々とした湖のコントラストが楽しめるそう。更にこの時期は名産である“ヒメマス”の産卵期に入り、湖から川を遡上する姿も見られるとか!

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沼沢湖レンタサイクル(貸出場所/沼沢湖畔キャンプ場管理棟)

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福島県大沼郡金山町大栗山荒浜

    休/水曜
    レンタル料金/1時間200円、3時間500円、1日1,000円(ヘルメット付き)

    JR会津中川駅~JR会津川口駅を周遊する「大志・太郎布高原コース」


    只見川沿いや山間の集落、田園 を歩く大志・太郎布高原コースは、大志集落を眺めるビューポイントや金山町の名物を食せるポイントが集結!JR会津中川駅から歩いてすぐの東北電力奥会津水力館「みお里」でアート作品や水力発電の仕組みを見学し、隣接する道の駅「奥会津かねやま」で名物のアザキ大根高遠そば(薬味が金山産の辛味の強いアザキ大根です)や赤かぼちゃソフトを堪能♪かねやまふれあい広場からは川に浮かんでいるような大志集落とJR只見線のフォトジェニックな風景が見られますよ。

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    東北電力奥会津水力館「みお里」

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    福島県大沼郡金山町中川字上居平933

      休/月曜

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      道の駅「奥会津かねやま」

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      福島県大沼郡金山町中川上居平949-8

        休/無休

        脚を伸ばして行きたい「第四只見川橋梁」


        もう一つ、コースから脚を伸ばすことになりますが、合わせて訪れてほしいのが「第四只見川橋梁」。国道252号の水沼橋の歩道から撮影できるトラス橋で、タイミングが合えば険しい山々の間を走るJR只見線の姿を写真に収めることもできちゃいます。

        なにコレ!?な地形が点在!自然の神秘と歴史を感じる「大塩炭酸水コース」


        さて、ここからメインの大塩炭酸水コースへ。まず向かったのは只見川に浮かぶ小島に建つ「伊夜彦(いやひこ)神社 」。約450年前、かつてこの地を治めた横田山之内氏が、越後の国からこの地に勧請した神社です。普通に参拝すると島ということに気づきにくいですが、空から見ると確かに小島!昭和20年代に本名ダムによって周辺が湛水するまでは、およそ100段(!)の階段を上って参拝していたそうですよ。


        参道の橋のたもとには、ハート型にくり抜かれた石造りの手水鉢があります。参拝するときはここもチェックを!

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        伊夜彦神社

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        福島県大沼郡金山町横田198


            それからJR会津横田駅を過ぎ、秋の田んぼを眺めながら「第七只見川橋梁 」へ。橋梁近くの四季彩橋や周辺の田んぼ越しに 、JR只見線が走る姿を眺められる絶好の撮影ポイントです。それにしても、時が止まっているかのようなのどかさを感じますね~。


            次に向かったのは大塩集落にある天然炭酸水の井戸「大塩天然炭酸場」。井戸から直接汲むことはできませんが、その隣にある引水口から絶え間なく炭酸水が湧き出ており、そのまま飲むことができます。持参した空のボトルに注いで飲んでみると口の中でピリリとほのかな刺激が。確かに炭酸水!軟水なので飲みやすく、トレイルウオークの給水ポイントにもピッタリ。

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            大塩天然炭酸場

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            福島県大沼郡金山町大塩上ノ山5298


                さらに!汲みたてを持ち帰りたいという方には、お土産として販売されているペットボトル商品がおすすめ♪他にも、天然の炭酸泉を使用した美容マスクやミストもあり、女性のお土産に喜ばれそう!これら商品は井戸近くにある自販機や道の駅で購入することができますよ。
                ちなみにこの近くには天然の炭酸温泉が湧いており「大塩温泉共同浴場」でシュワシュワのお湯に浸ることもできます!炭酸が肌の細かい汚れを落とし、血行も促進するので体の芯から温まります♪

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                大塩温泉共同浴場

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                福島県大沼郡金山町大塩休場3103-1

                  休/無休


                    炭酸場から道沿いに歩いていくと、今度はとてつもなく大きな杉の木を発見!写真だとなかなか伝わりませんが、私たちと比べるとその巨木ぶりがわかります。樹齢500年(推定)と言われその高さはなんと約25m!この老杉をご神木とするのが「宇奈多理(うなたり)神社」。長年集落の人に大切にされてきた神社。参道に佇む狛犬も笑っているかのような、少しのっぺりとした顔が何ともユニークです。

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                    宇奈多理神社

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                    福島県大沼郡金山町大塩要害5265


                        最後は「滝沢川おう穴群」へ。おう穴とは川床面の岩肌にできた凹みに、砂や小石を含んだ水が流れ込み、凹みに渦巻き状の水流ができ長い年月をかけて円形に削られ、巨大な穴になったもの。更にその穴が水によって連結し、写真のように形成されたのだとか。その規模はなんと東北最大級!おう穴群の水流は迫力満点で、遊歩道を歩きながらその地形の様子を見ることができますよ。

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                        滝沢川おう穴群

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                        福島県大沼郡金山町滝沢

                          ※散策時は熊よけの鈴を携帯しましょう。
                          ※雨天時や水量が多い時は近づかないようにしましょう。
                          ※冬期は積雪のため御覧になれません。

                            自然の神秘や雄大さを直に感じる金山町ルート。紅葉の時期は町全体が燃えるように赤く色づき、まさに別世界に!全国的に珍しい天然炭酸水やおう穴群、そして旅情溢れるJR只見線や日本の原風景が残る金山町に出かけてみませんか?

                            会津トレイルのルート詳細はこちら↓
                            https://www.pref.fukushima.lg.jp/w4/fgr/aizu_trail/

                            三島町・檜枝岐村・只見町トレイルコースについてはこちら↓
                            会津トレイルの他のコースはこちらから

                            ※この記事は2022年9月に制作したものです。内容は取材当時のものです。

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