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公開日:
2025.5.29
更新日:
2025.5.30

「中学受検を考える」Vol.1~2025年開校!県立安積中学校の魅力~

「中学受検を考える」Vol.1~2025年開校!県立安積中学校の魅力~

2025年春、会津学鳳中学校、ふたば未来学園中学校に続き、福島県で3校目となる中高一貫校「県立安積中学校」が開校。これまで、どちらかといえば遠い世界の話だった中学受検が、ぐっと身近になったご家庭も多いはず!「近くの公立小学校に進むものだと思っていた」「勉強は好きだから、高校受験までにコツコツ勉強すれば良いと思っていた」そんな風に考えていた小学生や親御さんにとって、県立安積中学校の誕生は、新たな選択肢の出現です。今回のは特集は、県立安積中学校の魅力から、実際に合格した生徒の体験談、受検対策などを3回にわたってご紹介!新しい学びの形、新しい子どもの選択肢について、一緒に理解していきましょう。

魅力①次世代のリーダーを育成する「深掘り学習」

県立安積中学校の学びのキーワードは「深掘り」。世界志向の学び・探究的な学び・協働的な学びの3つを柱に、学びの意欲や「なぜ?」と感じる好奇心を育て、そこから理解を深めていく学習を目指しています。単に学んで知るだけではなく、その理由や背景を考え、知ることと考えることを行き来させることで、物事の本質に迫る力を深めます。

カリキュラムでは、数学と英語に加えて総合的な学習の時間を多く確保。ライフデザインに関する教材を導入し、タブレットを活用しながら、なぜ働くのか、その仕事にはどんな価値や社会的な影響があるのかなどを学習し、自分のキャリア形成を考えます。生徒同士が対等な立場でディスカッションし、お互いを受け入れながら活動していくことで、社会にはさまざまな意見や立場があることを知り、“リーダー力”を養います。

魅力②自由な学びを実現する開かれた新校舎!

【右】右が安積中学校校舎。左が安積歴史博物館。 【左】自由な学びを生み、生徒たちの交流の場となる階段教室。

開校に合わせて建てられた真新しい校舎も魅力の一つ。安積高校の前身の旧福島県尋常中学校本館(現安積歴史博物館)をイメージしたデザインが廊下の壁に取り入れられるなど、新しさのなかに歴史も感じさせる校舎です。1学年2クラス、計60名がこの校舎で学んでいます。2つのクラスの間には交流スペースが設けられており、クラスの枠を超えて活動ができるつくりです。

北側は歴史博物館の屋根を落とし込んだという階段教室になっており、生徒たちはそこに座って昼ご飯を食べるなど、思い思いに休み時間を過ごしています。階段に座ってふと視線を上げると、そこにはホワイトボードが。そのホワイトボードには、学習した内容を活用して解くことができる、少し難しい挑戦問題が書かれていることもあるそうです。生徒たちは休み時間に友達と議論しながらそれを解くなど、授業以外にもいろいろな学びや思考が得られるスペースになっています。

魅力③高校生との交流から得られる中高一貫校ならではの学び

新校舎とその西側に建つ高校棟は渡り廊下で結ばれています。新校舎の1階には図書室「桑野文庫」、2階には自習室がありますが、これらのスペースは高校生も利用可能で、朝の授業前や放課後には自習に励む高校生の姿が見られます。日によっては自習室の席が埋まってしまうほどなのだとか。高校生の存在や、彼らが目標に挑む姿を日常的に感じることは、中学生にとって良い刺激になるはずです。

【左】高校生と兼用の図書館「桑野文庫」。
【右】1人1ブースに仕切られ集中して勉強できる自習室。その奥は「思索の杜」と呼ばれる多目的スペース。

安積中学校には現状、部活動はありません。自分の興味や目標に沿って、地域のクラブチームなどで活動することになります。一方、「今後は可能な範囲で中学時代から高校の部活動に参加するなどの取り組みを進めたい。特に理数系の文化部などでは、高校生の思考に触れることで学びが深まることが多いのでは」と教頭の吉田先生は語ります。先生とは異なる視点でアドバイスを受けられるなど、中高一貫校ならではの気づきも多く生まれていきそうです。

授業の様子。教室にはホワイトボードが3面設置されている。

魅力④教頭先生が語る県立安積中学校の魅力

県立安積中学 教頭【吉田 全先生】

開校して約2ヵ月、子供たちはのびのびと、またいきいきと学校生活を楽しんでいます。正直、もっとおとなしい子たちが来るかなと思っていたのですが、みんなとても積極性で、我々大人に対しても気後れせずに堂々と接してくれます。これからの人生に向き合うエネルギーを持った子たちが集まってくれた印象です。既存の学校のように踏襲すべき前例や慣習がないことがこの学校の強みです。その強みを活かすためには、型にはまることなく、年数を重ねても常に新しい気持ちで何かを生み出す気概を、生徒だけでなく我々教員も持つ必要があります。生徒と共に常に挑戦をする中学校を目指しながら、次世代の福島、日本、世界を牽引するリーダーを育てたいと思っています。深い学びができ、階段教室など生徒が思い思いに過ごせる空間もある、私の時代にこの中学があったら通いたかったなと思いますね。

魅力⑤制服ナシ!授業以外でも主体性が磨ける!

授業だけでなく、学校の過ごし方でも主体性が発揮できる学校です。制服はなく、式典などの際に着用するブレザーがあるだけ。普段の授業は、学びにふさわしい範囲内であれば好きな服で受けることができます。校舎は基本的に7時半頃には鍵が開いており、学活の時間までは教室で本を読んだり、自習室で朝から勉強したり、思い思いに過ごせます。

生徒が着用しているのが指定のブレザー。

※この記事はaruku2025年6月号に掲載したものです。内容は取材当時のものです。