スタイリスト|プロフェッショナル夢名鑑

aruku教育インタビューwith ベスト学院 プロフェッショナル夢名鑑 File vol.82

スタイリスト

松浦 佳奈さん【国際ビューティ・ファッション専門学校 教務部 学科長】

(まつうら かな)

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普段から生徒たちとの距離も近く、時には恋愛相談にのることもあるそう。

自分の好みではなく、相手が笑顔になる服を選ぶ。
それがスタイリストの条件です。

- 松浦さんはなぜスタイリストになろうと思ったのですか?
松浦
小さい頃から服が好きで、自分の服は自分で選ぶ子どもでした。でも、進路を考えるときには好きなことを仕事にするのが不安で、ファッションとは関係ない短大に進学したんです。でも、やっぱり夢を捨てられずに短大卒業後は専門学校に入って勉強し、東京でスタイリストになりました。

- スタイリストはどのようなことをするのですか?
松浦
どんなコーディネートが求められているのかを考えて服を選ぶのがスタイリストの仕事です。だから、自分の中で良くできた、ではなく、相手に喜んでもらえないとプロではないんですよ。相手が喜んで、すごく良い表情で現場に立てるようなコーディネートをするのが一番大切なんです。特に女の子は、洋服がイマイチだと気分が乗らなかったりしますよね。芸能人だってスタイル良く見えるかもしれないですが、モデルではないので実は難しいんです。それをいかに良く見せるかが求められます。選び方には決まりも正解も無いので、ずっと勉強です。でも、好きなことだから勉強も楽しいんですよ。好きなことを仕事にして本当に良かったと思っています。

- 松浦さんはどのようにコーディネートをしていたのですか?
松浦
私は全身コーディネートして何パターンか持って行き、周りの方とかぶらないものをその場で選んでいました。例えばその人がゲストで番組に出る時はセットの色が決まっているのでその色との相性が良いものや様々なシルエットのものを準備します。一度に平均10~20着くらい持っていきましたね。

- 印象に残っていることはありますか?
松浦
嬉しかったことは、撮影の最後に「役や感情にぴったりの服を用意してくれてありがとう」と言われたとき。私は、ドラマや映画で出てくる衣装を、役に合ったコーディネートをすることがやりたくてスタイリストになったので、すごく嬉しかったです。反対に、自分のコーディネートが悪かったにもかかわらず「俺のスタイルが悪くてごめんね」と謝られた時は本当に申し訳なかったと思いましたし、後悔しましたね。

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arukuの衣装を考える時は、特集の内容からナチュラルな感じか明るい感じか考えています。

- 具体的にどのような方のスタイリングをしていたのですか?
松浦
芸能人や女子アナ、アイドルなどいろんな方とお仕事をしました。夜中まで撮影してその後で朝のニュース番組に入る時は、深夜も営業しているスパでマッサージを受けながら寝て、また仕事に向かう時間単位の生活をしたり。ハードでしたが、自分が好きなことだったので楽しかったですね。ただ、そんな生活だったので身体を壊してしまったんです。それで静養したときに、復帰してもまた仕事が楽しくてセーブできずに体が悲鳴を上げてしまうと思い、スタイリストを続けるかすごく悩みました。

- それで、教師の道を考えたのですか?
松浦
私、スタイリストの仕事は絶対に辞めたくなかったんですよ。そんな時にたまたま福島の友人を訪れたら、国際ビューティ・ファッション専門学校の求人を見つけたんです。ここなら、スタイリストの仕事もできて、さらにはファッションの道に進みたいと思う学生たちに自分の経験を活かせると思いました。私自身、働いてからすごく苦労したんですよ。授業でやったことを仕事でやらなきゃいけなくて、その時にもっとちゃんと勉強しておけば良かったなって。現場に出て自分の甘さに気づきました。だから、その経験を全て教えようと思ったんです。福島に来てまた新たに勉強することもできて、今はとても充実しています。

- 新たな勉強とは具体的にどのようなことですか?
松浦
服の選び方が地方と東京では全く違いますね。まずお店の数が違うので、その中でどうコーディネートするか悩むこともあります。それに、arukuもそうですが、芸能人ではなく一般の方にコーディネートするのって難しいんです。テレビ映えするような派手な衣装ではなく、自然に見える服を選ぶ必要がありますから。だから、自分でお店を探したり見に行ったりもします。やっぱり洋服が好きなので買い物に行ったりするのはすごく好きなんですよね。地方を経験するほうが勉強になりますよ。

- スタイリストを目指す子どもたちへメッセージをお願いします。
松浦
ウインドウショッピングしたり、美術館に行ったりして、早いうちから色彩感覚を養って下さい。色彩はとても大事です。そして、失敗しても良いからその後どうするのかを考えることが大切です。例えセンスに自信がなくても、勉強すればなんとでもなります。それよりも、失敗や嫌なことばかり考えているとそこに気をとられて仕事に支障が出ます。だから今のうちから切り替えを早くするよう意識してみて下さい。そしてスタイリストになるという夢を口に出してみて下さい。そうすると自ずと行動できるようになりますよ。

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流行はパリコレを見たり、様々なコレクション誌から日本人の体型に合うものを予想しています。

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色見本 普段の授業で使っている色見本。

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靴箱 国際ビューティ・ファッション専門学校ではファッションショーなどイベントがたくさん開催されています。そのため、サイズ違いの同じ靴もたくさんあるそう。

お名前
松浦 佳奈(まつうら かな)さん
出身地
宮城県大崎市田尻
出身校
文化服装学院スタイリスト科
好きな言葉
ピンチはチャンス

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