子育て

早いお子さんだと春から塾通いを始めたと聞きました。 冬前からの入塾でもタイミング的に遅くないのでしょうか。

お悩み⑧「早いお子さんだと春から塾通いを始めたと聞きました。冬前からの入塾でもタイミング的に遅くないのでしょうか。」

(相談者:小学6年生のママ つーさん)

「いつから学習塾に通えばいいですか」という質問をよくいただきます。この質問は一人ひとりのお子さんの目的によって、回答が異なります。

-小学生の場合
まず小学生の場合は、学校の授業についていけないのであれば、学習塾等に通うか、保護者がお子さんの勉強に関わることをお勧めします。小学校の学習内容は、できれば100%の理解が必要と考えた方がよいでしょう。というのも中学校の授業は、小学校の学習内容が身に付いているものとして進んでいくからです。中学生活を順調に送るためにも、早めの対策が必要だと思います。
小学生のうちは学習塾に通うのはまだ早い、とお考えの保護者様も多いと思います。ですが小学生の時こそ、学習習慣の定着と内容の理解を徹底しておくことが、その後の学生生活に大きく貢献すると感じます。学習塾に通い始めるタイミングは、お子さんの今の学力や学習習慣の状況によって変わりますが、小学校のテストで90点以下のものがいくつかあるなら、なるべく早く学習塾などを利用した方がよいかもしれません。

-中学生の場合
中学生についても同様です。中学生は小学生に比べて学習内容が多く、高校入試という期限が決まっています。志望校の合格ラインと、現状の順位や偏差値に差があるようであれば、なるべく早くスタートするのがよいでしょう。3年間で学習する内容は決まっているので、時間がある方が絶対的に有利です。早くから学習塾に通って努力している生徒さんは、授業の理解度、内申点も高くなる傾向にあります。つまり、志望校合格の可能性が大きくなるというわけです。

-個別指導、クラス指導の選び方
私たちの個別指導は、生徒さん一人ひとりの弱点を克服することに向いています。一斉に勉強しても基礎学力に問題があれば成績はなかなか上がりません。現状の学力に不安がある場合は、個別指導で弱点克服することをお勧めします。
反対に十分な基礎学力がある場合は、クラス指導で学習する方法が良いでしょう。合格に必要なタイミングでカリキュラムが進むため効果的と言えます。

今後の小学生、中学生の皆さんが活躍する未来の社会では、基礎学力をベースにプログラミングなど高いクリエイティビティが必要となるでしょう。
また、グローバル化が進む中で、語学はより一層重要視されるはずです。今まで以上に幅広い知識、そしてこれまでとは異なる能力が必要となると言われております。
早い段階で基礎学力、語学力を高めることで、5教科以外の力を伸ばす時間が確保でき、多様な可能性を広げるチャンスが増えると思います。

※この記事はaruku2018年11月号に掲載したものです。

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