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鏡石町

いちご好き必見!鏡石町の「いちご家族」が作る、驚くほど美味しい完熟いちごって?

赤くて丸くて可愛い見ためと、甘い香りと絶妙な酸味がたまらない果物といえばいちご!冬から春にかけて旬を迎え、そのままでもスイーツにしても美味しいいちごですが、完熟いちごを専門に販売している場所があることを知っていますか?arukuスタッフもその苺の美味しさに思わず驚いた、鏡石町にある「いちご家族」の完熟いちごの秘密を紹介します♪

鏡石町にある「いちご家族」がオープンしたのは2020年12月。代表の太田啓詩さんは意外な経歴の持ち主で、以前は外資系の製薬会社に勤めていたそう。まったく違う分野の仕事を始めた理由を伺ってみると、地元や家族への想いに溢れていました。

地元と家族への愛が形になった「いちご家族」の誕生秘話

いちご家族・代表太田啓詩さん


太田さんが会社員を辞めて新規就農したきっかけは、東日本大震災直後の家族の言葉と、復興に向けて頑張る福島の人々との出会いだったそう。震災当時、関西勤務だった太田さんは、原発事故の不安もある中、地元の公務員として働く弟さんの「自分が選んだ仕事だから皆のために全うしたい」という言葉に、自身も生まれ育った土地を守る生き方ができないかと考え、福島への転勤を決めました。


会社員として働く傍ら、復興ボランティアとしても活動する中で、街を元に戻そうとするのではなく、その土地に新たな価値を生み出そうとする人々と出会います。さらに自身も結婚して父親になると、子どものために何ができるか考えるように。そこで出した結論は、自身が生まれ育った豊かな環境を伝えるために、苺を栽培することでした。


県内の農園に通い、農業研修を経て「いちご家族」をオープンさせた太田さんですが、会社員を辞め農業一本でやっていくと決めた時は、両親に勘当される程大反対されたんだとか。未経験の業種への転身や起業を心配する親御さんの気持ちもわかりますよね。でも、最後は「あなたの人生だから啓詩の家族で決めなさい」と背中を押してくれたそう。今では、家族みんなが応援してくれています。

国道沿いにある直売所は、建築士でもあるお父様のアドバイスを参考に建てたそう。

いちごを詰める箱も直売所の雰囲気に合うように。
デザインは息子さんが書いた苺の絵を基にしています。

そんな家族や福島への想いから誕生した「いちご家族」が作る苺、どんな味がするのか気になりませんか?ここからは、こだわり抜いて育てられた苺についていろいろ調べてみちゃいました♪

他とは違う!?「いちご家族」の完熟いちご


冬から春先にかけては苺もシーズンを迎え、多くの農園でいちご狩りが行われていますよね!自分で摘み取って食べるいちごも美味しいですが、完熟前のものを選んでしまい、思ったよりも酸っぱかった…なんて経験ありませんか?いちご家族では、「信じられないくらい美味しいと思える苺を作り、食べた人に喜んでもらう。いちごを中心に笑顔が広がり、人が集まり、地域が発展していって欲しい」との想いから、完熟したいちごのみを収穫し、その日のうちに直売所で販売または発送しています。

土も水も、鏡石町の豊かな自然と最新設備でのびのび成長!


高設栽培など苺の栽培方法もいろいろありますが、地元の豊かな自然を伝えていくという意味でもいちご家族の苺は地植え(土耕栽培)されています。水も水道水ではなく、井戸から汲み上げた地下水を検査し、農業用水として利用するという徹底ぶり!鏡石町の豊かな土壌のおかげでいちご家族の苺はすくすくと成長していきます。


また、ハウス内の環境が一目でわかり、管理できるようにIoT技術も導入されています。気温や湿度はもちろん、日照時間や二酸化炭素量など、生育に関する情報を分析することで、勘や経験だけに頼らず科学的に美味しい苺を育てることができるんだそう!「子育てと同じように、やり方次第でその素材が持つ魅力を引き出せると思うんです」と太田さん。なんだかその言葉に、いちご家族のいちごの美味しさの理由がわかってきた気がします!

大きさも形もバラバラ!個性豊かないちごはまるでわが子!?


人間と同じように、その大きさや形、色など一粒一粒ちがういちごは、完熟のタイミングもバラバラ。素人からすると一見同じように見えるものでも、その美味しさは何倍も変わってくるんだとか。些細な変化も見逃さず、一粒毎に真摯に向き合う太田さんは、いちごから見たらお父さんのような存在なのかも!?(笑)最高の状態で収穫されたいちごは、スーパーに並ぶ物とは比べ物にならないほど芳醇な香りに思わずうっとり♡一口食べれば、今まで味わったことのない衝撃的な甘さに驚くこと間違いなしです!

四季によって魅せる表情が変化するのも苺の魅力!


いちごの旬は12月~6月と、他の果物に比べて時期が長いのも特徴の一つ。「夏になるといちごも酸味が強くなります。それは成育条件が悪いとか、未成熟とかではなく、人間が暑くなると酸っぱいものが食べたくなるのをわかっているかのように自然と変化するんです」と教えて下さいました。初めて知る苺の魅力、これは、季節ごとに食べ比べてみるのも面白そう!

お手製の石窯はピザを焼いたり、ダッチオーブンでの調理もできちゃう!

初夏にはビワ、冬には椿、四季折々の風景や自然の実りを感じられるのも「いちご家族」ならでは。

いずれはカフェスペースを設け、井戸水を利用した珈琲を出したり、石窯を使ってピザを焼いたり、イベントやマルシェを企画しSNSを通して発信していくそう。季節ごとに咲き誇る花や鳥のさえずりなど、豊かな自然を感じられる場所で、人と人とがつながっていける「いちご家族」から、今後も目が離せません!arukuスタッフも大絶賛の完熟いちご、まだ食べたことがないという人は、ぜひ味わってみて♪

SHOP INFO

いちご家族

Googleマップ

福島県岩瀬郡鏡石町境130-1

営/13:00〜16:00
※お買い求めの際はオンラインショップにてご予約の上ご来店をお願いします。

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