レジャー
三島町

天然の冷蔵庫、ロッククライミング、そして絶景…「会津トレイル」沼田街道コースをarukuが歩く!


会津トレイルコース「三島町ルート」の「三島町・沼田街道コース」は会津宮下駅~「巡見使の道」標識までの約5.2km間のコース(地図の紫色のルート)。かつて会津若松から群馬県沼田まで続いていた沼田街道の一部を歩きながら、ビューポイントや戦国時代に築かれた山城址など三島町の歴史を感じながら歩くことができるルートです。2021年の7月に、このコースに滝谷駅から歩くコース(地図の赤いコース)を組合わせた全長約9キロのトレッキングイベントが開催されるとのことで、arukuスタッフの登山好き・まいこと、山歩き初心者のなつみが参加してきました!

※事前の体調チェックを行い、写真撮影の際のみマスクを外しております。

9:00 JR只見線 滝谷駅に集合


参加した日は7月17日(土)。会津若松駅から只見線で集合場所の滝谷駅へ向かいます。ガイドを務めるのは深澤さん(写真右下)をはじめとする三島町の地域おこし協力隊の方々。ツアー参加者を含めおよそ10名のみなさんと会津宮下駅まで約9キロの道のりを歩きます。ツアー行程の説明を受け、しおりや磁石、インスタントカメラを持って、いざ出発!


この日は雲一つない晴天に恵まれ、三島町で今年一番の暑さ。arukuスタッフはご覧の通りまだ元気に写真に写っていますが、これから暑さと過酷さが待っていることをまだ知る由もありません。着ているのは三島町の伝説の化け猫「かしゃ猫」Tシャツ。ザックを背負うと見えなくなるので、ここで一枚。赤いTシャツがまいこ、水色がなつみです。

9:30 滝谷駅をスタート


滝谷駅を歩いてすぐ、只見線が通る滝谷渓谷に差し掛かります。この場所から見える鉄橋は鉄道ファンにも人気のポイントらしく、この日も何人か望遠カメラを構えている方がいました。ちょうど列車も通り、みんなで撮影タイム。それから少し寄り道をして、真夏でも5~7℃の冷風が吹き出す「滝谷風穴」(冷蔵庫のようにとっても涼しい!)を見学し、登山口へ向かいます。

10:00~ 一路、巖谷城址(がんこくじょうあと)へ


さて、ここから本格的な山道に。ここから会津宮下駅までおよそ5時間の道のり。その間、3つの見晴らしポイントを通るそうです。まず第1のポイントへ向かうべく草を分け、岩を超え、途中野生鹿のツノ(!!)を発見しながら山道を歩くと…


そびえ立つ岩場が現れました!この岩の上に、戦国時代にこの一帯を治めていた芦名氏の山城があったそう。いまはその面影は無くなっていますが、寄り道をして巖谷城本丸址へ向かいます。鎖を使って意気揚々と登っていくまいこと対称に、こんなところ登れるの…!?と一抹の不安を覚えるなつみ。


なんとか登れました!が、カメラマンスタッフももうブレブレです(笑)。本当にこんな道を昔の人は通ったの?とガイドさんに尋ねると「会津若松や上州(群馬県)から人が往来しているので、さすがに整備はされていたと思いますよ」とのこと。※コース上のルートではないので、難しい方は避けてOK!


山頂はかつての山城を伝える石碑と、眼下には滝谷集落が一望!第1のビューポイントは疲れも吹き飛ぶ景色でした!じっくり堪能したあとは、さっき上ってきた鎖場を降り、滝谷集落へ向かいます。

11:00 滝谷集落を抜けて巡見使の道へ


滝谷集落へ降りてきたツアー一行。後ろに見えるのが先ほどロッククライミングをした巖谷城址があった下舘山です。離れてみると日本昔話に出てくるような形。あそこを登ったんだなあ…と達成感が湧き上がります。この滝谷集落はかつて滝谷宿とよばれ、道行く人が宿泊したり休息していたそう。県道滝谷桧原線(県道366号)を歩き、ここから三島町・沼田街道コースを歩きます。

12:30 小舘山狼煙台(こだてやまのろしだい)


県道366号から整備された山道に入り、またもや見晴らしの良い場所へ。ここは第2のビューポイント「小舘山狼煙台」と言い、ここもかつて戦国時代に敵襲を知らせるための狼煙を上げていた場所だったとか。それだけあって、見晴らしは最高!

13:00 丸山城本丸址


狼煙台からはゆるやかな山道をおよそ30~40分ほど歩き、最後のビューポイント丸山城本丸跡へ。眼下に映るのは只見川と西方地区の集落。遮るものも無く、美しい三島町の景色が見下ろせました。この時間帯がちょうど暑さのピークだったため(開けているので日陰がない)、残念ながら数分だけ堪能し、山道へと戻ります。

14:00 道の駅「尾瀬街道みしま宿」で休憩


丸山城址を後にしたらあとは道の駅へ向かって下るだけ。途中ぬかるみや急こう配の道が続きましたが、第一只見川橋梁ビューポイントで只見線を眺め、何とか道の駅「尾瀬街道みしま宿」へ到着し、しばし休憩タイムに入ります。汗と暑さでカラカラな体をクールダウンしたい!と目に飛び込んだのは異様なほど真っ黒なソフトクリーム…。この道の駅名物のひとつ「桐炭ソフト」は、桐炭を使ったチョコレート味が人気で、つめたい甘さが体を癒してくれました。

15:00 会津宮下駅へ到着!おつかれさまでした!


コース終点・会津宮下駅で今回のイベントに参加したみなさんと記念の一枚。総距離約9㎞、昼食時間や休憩も入れて6時間ほどの行程でした。arukuスタッフと違い、みなさん元気です(何故!?)。感想を伺うと「三島町の違う所が見れて楽しかった!」「夏はやっぱり暑いので、春か秋に歩きたいなあ」「紅葉の時期もすごくきれいだろうね」との声が。

既定のコースからさらに足を延ばすことで三島町の魅力を発見できるのも、トレイルの楽しみのひとつですね。滝谷駅を歩くコースは、町主催で秋にまたイベントを実施予定とのこと。山歩きが好きな方、昔の街道や城址に興味がある方はぜひJR只見線を利用してこのコースを歩いてみてはいかがでしょうか?

会津トレイルのルート詳細はこちら↓
https://www.pref.fukushima.lg.jp/w4/fgr/aizu_trail/

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三島町観光協会

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福島県大沼郡三島町大字宮下字宮下214-5「観光交流館からんころん」内

    FAX/0241-42-7072

    只見町・檜枝岐村・金山町トレイルコースについてはこちら↓
    会津トレイルの他のコースはこちらから

    ※この記事は2021年8月に制作したものです。内容は取材当時のものです。

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