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福島県のローカル線でめぐる 秋の列車旅

鉄道ファンにも注目される福島のローカル線は楽しみ方もいろいろ。車を運転しなくても、道を知らなくても、電車に乗れば座っているだけで目的の場所へ連れて行ってくれるのもちょっと贅沢で幸せですよね♪車窓を流れていく景色や地元の人々の笑顔にほっこりしたり、その土地の風景や観光スポット、美味しいごはん&スイーツも満喫したり。秋風に吹かれながら、今度の休日はふらりと電車の旅に出かけてみませんか?

阿武隈急行線


福島市から阿武隈川の渓谷を抜け、宮城県柴田町までを結ぶ全長54.9㎞のローカル線。通称“あぶ急”として親しまれ、車窓からは雄大な阿武隈川はもちろん、風光明媚な渓谷や山々の紅葉や新緑が楽しめます。朝、晩には仙台まで直通列車が運行していて通勤・通学の足となっています。また、自転車を持ち込んでそのまま目的の駅まで行けるサイクルトレインも好評実施中。お得なフリー切符もあるのでチェックしてみて。


おすすめの立ち寄りスポット「梁川天神社」で合格祈願ができる「GO!かくだ切符」は鉄道ファンや観光客に大人気!福島・保原・梁川・丸森・角田の各有人駅で販売中。通信販売もOK。
お問合せ/024-577-7132(阿武隈急行総務営業課)。

飯坂電車


福島駅から飯坂温泉駅をつなぐ全長9.2㎞の飯坂電車、通称“いい電”。通勤・通学はもちろん、飯坂温泉を訪れる観光客にも欠かせない電車です。沿線にはレトロな駅舎の曾根田駅や福島県立美術館、医王寺など、見どころがたくさん!飯坂温泉駅ではレンタサイクル(利用時間9:00~15:00)があり、時間帯によって電車に持ち込めるそう。地元グルメにアート、温泉を満喫できる旅には1日乗り放題の切符(800円)もおすすめ!


奥州3名湯のひとつ「飯坂温泉」には9つの共同浴場があり、日帰り温泉を満喫できます。飯坂温泉で一番古い湯で松尾芭蕉も浸かったと言われる「鯖湖湯」をはじめ、それぞれの違った魅力を楽しむのも醍醐味!

会津鉄道


西若松駅~会津高原尾瀬口駅を結ぶ全長57.4㎞の第3セクター鉄道会社。阿賀川の渓谷を走る路線の車窓から望む絶景は一見の価値あり。茅葺き屋根の「湯野上温泉駅」ではタイムスリップしたような風景に出合い、日帰り温泉も楽しめます。また、沿線には「大内宿」や「塔のへつり」など人気の観光スポットもたくさん!


旅のおともの駅弁は「さとやま弁当」(1,000円)がおすすめ。松茸ごはんと山の味覚が贅沢な味わいです。
購入の申込み先/0242-28-5886(会津鉄道)


茅葺屋根の民家が立ち並ぶ「大内宿」。江戸時代の姿をそのまま残す宿場町は風情満点で、国の歴史的建造物保存地区に選定されています。会津鉄道では、列車と大内宿までのバスがセットになったお得な「大内宿共通割引きっぷ」を販売中。100万年の歳月が作り出した景勝地「塔のへつり」や紅葉が美しい「観音沼森林公園」にも足を伸ばしてみては。

※この記事はaruku2021年10月号に掲載したものです。価格(税込表記)や内容は取材当時のものです。

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