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いわき市三春町双葉町白河市福島市

伝統の技が息づく、個性豊かなふくしまのだるま

県内各地に伝わるご当地だるまを徹底比較。比べてみると表情も絵柄も込められた願いも千差万別で面白い!だるまが手に入る初市の情報も要チェックです!

福島だるま

左)丸子だるま 右)矢野目だるま

新年の歳の市に向けて2軒の農家さんが手づくりで受け継いでいる福島だるま。それぞれの地名を冠した「丸子だるま」「矢野目だるま」と呼ばれ、昔ながらの伝統を大切に守っています。

<意味・由来>
□水を操る竜を描くことで「火事を防ぐ」意味が。
□睨みつけて悪いものが入ってこないようにするため、最初から目が入っているのもポイント。

販売場所
★黒岩虚空蔵尊冬の例大祭 1月下旬
★信夫三山暁まいり 2/10(土)・11(日)

いわきだるま


いわき市の無形文化財にも指定されている高橋工房のいわきだるま。いわきらしい海を取り入れたデザインが特徴的で、職人の細やかな技も見栄えが良いだるまです。いわき市内各地の新春の例大祭で購入できます。

<意味・由来>
□海との結びつきが強く「大漁祈願」「海上安全」の縁起物。

販売場所
★子鍬倉神社元朝参り
★北辰妙見尊例大祭
★金刀比羅神社例大祭
★小名浜諏訪神社例大祭 など

白河だるま


県内で最大規模のだるま市が開かれている白河市。江戸時代後期、白河藩主の松平定信公が「民の生活をより元気に」という想いから、幸運をもたらす縁起物として誕生した白河だるま。市内に2軒ある製造所の1つ「白河だるま総本舗」ではアニメやファッションブランドなどとコラボした、モダンで可愛いだるまも続々展開。民芸品の枠を超えた楽しみ方で、幸せを届けてくれています。幸福に満ちた見た目と品の良さから、人々から日本一のだるまと称されることも!

<意味・由来>
□一般的なだるまの顔に共通する鶴と亀に加えて、おめでたい松竹梅も描写。さながら縁起物の全部盛り♪
□家族の健康に会社の繁栄、合格祈願や当選祝いなど、願い事やお祝いの場に欠かせない幸運の象徴です
□伝統的なだるまの目の入れ方は、願い事をする際は左目に目を入れ、願いが叶ったら右目を入れるのがポイント!

販売場所
★白河だるま市 2月11日(日)でも販売

こんなだるまもおすすめ!

左)干支だるま「タツ」 右)獅子舞だるま

干支や獅子舞の姿をした可愛いだるまは、お正月にぴったり。

だるまランドではここでしか買えない限定モデルのだるまの販売から、職人の作業見学、巨大だるまガチャに絵付け体験まで!白河だるまに関することなら全てが揃う、だるまのテーマパーク♪

SHOP INFO

だるまランド

Googleマップ

福島県白河市横町30

    営/10:00~17:00
    休/無休
    P/30台

    三春だるま


    300年以上続くと言われる張り子の一つ。中でも大黒屋の橋本さんは、だるまの型を作れる唯一の職人さん。思わずコレクションしたくなる可愛い豆だるまから、2mを超える迫力満点の巨大だるままでそのバリエーションは実に多彩!4つのデコ屋敷では表情や筆づかいの異なる三春だるまが作られているので、見比べてみるのもおすすめです♪

    <意味・由来>
    □毎年1つずついいことがあるように、前年購入したものより一回り大きいだるまを買うのが習わし
    □「七転び八起き」の意味で8体飾ったり、毎年1体ずつ新調したりとゲン担ぎの仕方も様々

    販売場所
    ★三春だるま市 1月21日(日)でも販売

    こんなだるまもおすすめ!


    干支だるま(辰) 各1,210円
    今年の干支の辰を可愛い耳付きの豆だるまサイズで。毎年集めたくなること間違いなし!

    デコ屋敷本家大黒屋では三春だるまの他にも三春駒や三春張子など、福島の郷土玩具を制作・販売。併設した古民家カフェでのんびり過ごしたり、職人気分を味わえる絵付け体験をしたりと、買い物以外の楽しみ方もいっぱい!

    SHOP INFO

    デコ屋敷 本家 大黒屋

    Googleマップ

    福島県郡山市西田町高柴舘野163

      営/9:00~17:00
      ※古民家カフェ140Decorico(デコリコ)は10:00~16:00
      休/水曜
      P/10台

      双葉だるま

      左)町章ダルマ 右)太平洋ダルマ

      独自のだるまがなかった双葉町に、名物となるだるまを作ろうと声を上げたのは、何と地元JAの女性部の皆さん。「太平洋ダルマ」「町章ダルマ」の2種類を考案し、絵付けも自ら行っています。職人ではなく、素人が作るからこその豊かな表情が魅力です。

      <意味・由来>
      □未来に向かって羽ばたいてほしいとの想いを込めた、復興のシンボル。

      販売場所
      ★双葉町ダルマ市 1月6(土)・7(日)
      ★サンプラザふたば 一部商品を通年販売

      ※この記事はaruku2024年1月号に掲載したものです。価格(税込表記)や内容は取材当時のもので、変わっている場合もございます。

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