畳の価値を原点から見つめ直し、誰より伝えられるように
「畳は時代遅れで衰退するのも仕方ないのではないか」。家業を継いだ当初はこんな悩みがありました。残念ながら「畳は古臭くて嫌だ」と敬遠されることがあります。品質の違いを松竹梅で提案しても、お客様からは「よくわからないから安いのでいいよ」と言われ、下級品ばかりが選ばれてしまい、とても悔しい気持ちでした。
しかし、 自分自身も畳への理解が浅く、「畳の良さは何か、品質の違いは何か」をうまく伝えることができないということに気が付いたのです。そこで、原点に戻り畳の素材である「い草」を見つめなおすことから始めました。
い草の一大産地は熊本県八代市です。そこに毎年通い、住み込みで農作業を手伝い、畳の良さとは何かを学ぶために努力を続けてきました。い草の収穫は年に一度、7月頭に行われます。早朝2時半から作業が始まり、終わるのは夜7時。途中休憩を挟みながらも一日15時間の労働です。
作業を通して農家さんからい草づくりの苦労話やこだわりを聞いて、品質の違いのポイントはどこなのかを学んでいます。そこで学んだい草の品質の違いは2つあります。それは「①丈夫」で「②美しい」ということ。このい草を育てるために、農家さんがどれだけ苦労しているか身をもって体験しています。
そして今では、誰よりも畳のことを理解し、胸を張って畳の良さを説明できる自信があります。い草の香りからくるリラックス効果、ゴロンと寝転がった時の心の安らぎ、畳と布団で寝た時の深い睡眠。畳が綺麗だと毎日の生活を気持ち豊かに過ごすことができます。これらが畳の良さであり、それらを提供することが私たち畳屋の務めだと考えます。畳は人々を幸せにする力があり、畳を通して皆さまの幸せに貢献したいと心から思っています。
タイミングやご予算もあると思いますので、もしその時が来たらで構いません。その時はぜひ、私・久保木史朗にご相談ください。誠意を持って皆さまの幸せに貢献できる畳をご提案いたします。
(つづく)
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有限会社久保木畳店 TATAMI VILLAGE(畳ビレッジ)
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※この記事は2024年9月に制作したものです。内容は取材当時のものです。