「奥会津」と呼ばれるエリアは、福島県の南西半分・柳津町、三島町、金山町、昭和村、只見町、檜枝岐村、南会津町の7町村を指します。手つかずの大自然が残り、県外は元より海外からの観光客も増えているという注目のスポット。まずは磐越自動車道・会津坂下ICを降りてすぐ。奥会津の入り口・柳津町で街あるきを敢行してきました!
赤べこのふるさと・柳津町をあるく!
柳津町は1200年の歴史がある福満虚空藏菩薩圓藏寺(ふくまんこくぞうぼさつえんぞうじ)を中心に栄えた門前町であり、七日堂裸まいりや稚児行列、おこもりなどの伝統行事が古くから行われてきました。首がゆらゆら揺れる「赤べこ」の発祥の地であり、温泉街でもある柳津町では温泉名物「粟(あわ)まんじゅう」を販売する和菓子店も軒を連ね、レトロな風情を楽しめる街でもあります。
やないづ町立斎藤清美術館
アート初心者でも楽しめる!
会津が生んだ世界的版画家の美術館
会津出身の版画家・斎藤清のコレクションを展示する美術館。現在は、貴重な初期作品から晩年の代表作まで作品の変遷をたどり、創作における斎藤清の心の葛藤に迫る企画展『LIFE』が開催中です。『会津の冬』のシリーズが有名ですが、版画とは思えない豊かな色彩に思わず「かわいい!」と言ってしまう作品もあり、独特の世界観に惹き込まれてしまいました。
鑑賞後は余韻に浸りながら、新緑に映える赤い橋梁と圓蔵寺のロケーションをぼんやり眺めてひと休み。この景色だって十分絵になります!
ミュージアムショップも美術館の魅力のひとつ!飾るだけでも様になるポストカードに、斎藤清の世界をもっと知りたい人に打ってつけの画集の他、コラボアイテムもセンス抜群!
SHOP INFO
やないづ町立斎藤清美術館
河沼郡柳津町大字柳津字下平乙187
営/9:00~16:30
休/月曜(祝日の場合翌日)
P/あり
料金/大人510円、高校・大学生300円、中学生以下無料
道の駅 会津柳津
赤べこ、ソースかつ丼、あわまんじゅう
柳津名物のフルコースを堪能
柳津の名物を一度に楽しみたいなら道の駅へ!まずは柳津が発祥と言われる赤べこの絵付け体験(大人800円)にチャレンジ。「水を少なめに塗っていくと上手にできますよ」とアドバイスを受け、揺れる首に悪戦苦闘しながらも真剣モードで塗り進めていく綾奈ちゃん。30分ほどで完成させ、「なかなか上手にできました!」と満足気なご様子。
実際に作った赤べこはこちら。
ご当地グルメのソースカツ丼(900円)は、キャベツとカツの間に薄焼きにした卵を挟むのが柳津流。ジューシーなカツ×甘めのソースに卵が加わって満足感も倍増します。
柳津土産で外せないのがあわまんじゅう。道の駅では町内にある3つのお店のあわまんじゅうを食べ比べできるセットを販売。餡も生地も食感も個性が違って面白い!
赤べこのあいちゃんがお出迎え!
ぱん工房あかべこ
耳までやわらかい食パンと
パン屋さんの枠を超えた本格料理に舌鼓
会津坂下インターから車で5分ほど。まだまだアクセスも便利な柳津町の門前町に、可愛らしいパン屋さんを見つけました。お店の看板商品は、耳までやっこい食パン(2斤600円、1斤320円)。こだわりの湯だね製法とハチミツでしっとりもちもちの生地に仕上げ、焼き立てだけでなく水分が抜けて甘みが増す2日目、違った食感が楽しめるトーストがおすすめの3日目と、時間とともに変化する美味しさが楽しめます。赤べこの焼き印もアクセント♪
また、オープンテラスのカフェスペースも完備されていて、パン屋さんらしからぬ本格洋食もいただけます。雪の中で甘く柔らかく育った雪堀キャベツのロールキャベツ(1,200円)は、特大サイズで厚切りパンとも相性抜群!
地元のスーパーで昔から愛されている名物のメンチカツも販売!ピーマンが入った手づくりのメンチカツはソースいらずで食べ歩きにぴったり♪
※この記事はaruku2019年8月号に掲載したものです。価格や内容は取材時のものです。