肉そばの美味しさに感動し、福島での出店を決意!
コシの強い田舎蕎麦を鶏の旨味たっぷりのスープと弾力のある鶏肉で味わう山形県河北町のソウルフード、肉そば。近年ではその人気がお隣の宮城県まで広まり、たくさんのお店がしのぎを削っています。そんな肉そば激戦区の宮城県で、出張中のビジネスマンが一軒のお店を訪ねたことが『そば八』誕生の最初の一歩でした。
実は、『そば八』を運営しているのは創業70年以上の歴史を誇り、現在は本宮市に拠点を構える建築資材の卸売企業『株式会社イワキ』。飲食店という異業種への挑戦を決めた経緯について社長の鎌田さんにお話を伺うと、「出張先の宮城県で毎回のように立ち寄っていたのが肉そばのお店だったんです。そのお店はいつ行っても行列が絶えない人気店で、それも納得の感動的な美味しさで。どうにかして福島でも食べることができないかと思い、それなら自分たちでやってみようと思ったのがきっかけでした」。こんな言葉が返ってきました。
異業種からの挑戦、福島で山形の味を届けたい想い
こうしてスタートした『そば八』プロジェクトでしたが、飲食業のノウハウがない中でも、長年の会社経営で培った人脈と山形肉そばへの熱意が実り、地元の醤油会社や製麺会社、スープ会社などから協力を得ることができたと言います。それでも、理想の味にはなかなか届かない日々…。本社の敷地内にテストキッチンを建てる本気度で、数えきれないほどの試行錯誤を繰り返したそうです。実現までに要した時間は何と1年半以上!
異業種だからこそ感じる不安や難しさはありましたが、だからこそ「地元の人にも楽しんでもらえる山形の味」を提供したいという情熱は日増しに強まっていきました。この情熱と挑戦があったからこそ、福島初の本格的な山形肉そばが味わえる『そば八』が誕生したのです。
看板メニュー「肉そば」のこだわり
ここからは『そば八』自慢のメニューたちを紹介していきます。まずは、お店の看板メニューの『肉そば』から!山形の老舗醤油会社と共同で開発したスープは、鶏の濃厚な旨味としっかりとした甘み、すっきりした後味のバランスが絶妙で、飲み干したくなる美味しさ♪しっかりとした歯ごたえのある親鶏は、食べ応えがありつつも風味豊かで、硬めの食感がアクセントです。弾力のある鶏肉に負けないワシワシとした力強い蕎麦も存在感抜群で、食べ応えも文句なしです。本場同様の冷たい肉そばの他にも、温かいスープで味わえるのも◎。冷たい蕎麦と温かい蕎麦ではスープの味わいも変えていて、こだわりを感じます。
また、肉そばを中華麺でいただく「鶏中華」も評判。そばとは異なる食感の中華麺が冷たいスープと見事に調和し、一口ごとに異なる味わいが広がります。蕎麦とラーメンを気分で選べる新感覚もお店の人気にひと役買っています。
サイドメニューにも宿る「そば八魂」
メインの肉そばだけでなく、サイドメニューにも徹底したこだわりが!例えば、厳選した黒鶏の卵を使用し、4種類の醤油をお好みで選べるTKG(卵かけごはん)。さっぱりとした味わいから濃厚な味付けまで、自由な組み合わせで卵かけご飯を楽しむことができます。また、白身を切るための専用ざるも用意し、卵独特の風味が苦手な方にも美味しく味わってもらえるように配慮がされています。
「巨匠のかやくめし」も、人気のサイドメニュー。県外の有名店から伝授されたレシピをもとに作られており、炊飯器の設定から炊き込みの工程まで忠実に再現されています。香ばしい風味がそばとの相性を引き立てるだけでなく、食事全体の満足感を高めてくれます。
「苦労の末、納得の味にたどり着きました」と笑顔で話す鎌田さん。肉そばはそのまま食べても絶品ですが、生卵に絡めて濃厚な味変を楽しむのが鎌田さんイチ押しの食べ方!
新しい『そば八』物語から目が離せない!
福島県で山形肉そばの美味しさを広め、地域の人々に愛される存在となることを目指してスタートした『そば八』の物語。今後は、あっと驚く新メニューや季節のメニュー、日替わりで味わえるお得なランチセットに早朝7時からの「朝そば」と、新しいストーリーも進行中です。山形で始まった肉そばが宮城県に伝わったように、福島県にも『そば八』を起点とした肉そば文化が広がっていくのが今から楽しみです!
【メニュー】
・肉そば(冷・温) 850円
・鳥中華(冷・温) 850円
・肉そば&巨匠のかやくめしセット 1,100円
・肉そば&黒鳥TKGセット 1,000円
SHOP INFO
山形肉そば そば八
福島県安達郡大玉村大山中江264-1 PLANT5駐車場内
営/7:00~15:00
休/無休
※1月1日・2日は休み
※この記事は2024年12月に制作したものです。価格(税込表記)や内容は取材当時のものです。