レジャー
会津若松市

紅葉の鶴ヶ城で、激動の幕末に想いを馳せる。

福島が大河ドラマの舞台になり、“歴女”ならずとも心が動きます。
昔話のお城でなく、自分たちと同じ女性が戦った場所として、鶴ヶ城を訪ねてみませんか。

鶴ヶ城

つる2
630年前に創営され、多くの戦国大名が治めた鶴ヶ城。新撰組ゆかりの地としても知られ、戊辰戦争で幕府軍として激しく抵抗し、白虎隊の悲劇を生んだことは有名です。話題のヒロイン「新島(山本)八重」とは、会津藩の砲術指南役の娘として生まれ、「幕末のジャンヌ・ダルク」と呼ばれた女性です。戊辰戦争では、亡き弟の衣装をまとい、銃長1mを超えるスペンサー銃を繰って戦いました。やがて政府軍に攻め込まれ、鶴ヶ城は孤立。一ヶ月にわたる壮絶な籠城戦の末に降伏することになります。この時、八重は23歳。今なら大学生の年代でした。
「あすの夜は 何処の誰か眺むらん なれし御城に 残す月影」
城を去る時、八重が城壁に刻んだ句です。会津に心を残して去る悲しみや悔しさがにじみます。さて、これだけなら悲劇なのですが、八重はその後、京都で学問を納め、夫となった新島襄とともに同志社大学の基礎を築きます。さらに夫の死後は、看護婦となって日清戦争、日露戦争に従軍しました。封建制度が色濃く残る時代に夫を「ジョー」と呼び捨て、レディファーストを徹底した新島八重。夫が「生き方がハンサム」だと評する凛とした女性像は、私たち現代女性も憧れるかっこいい生き方ではありませんか。会津若松は、八重が「ならぬことはならぬ」の精神を体得し、苛烈な青春時代を過ごした町です。資料館やゆかりの場所で、幕末のジャンヌ・ダルクに想いを馳せてみるのはいかがでしょう。

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鶴ヶ城

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会津若松市追手町1-1

    (代)鶴ヶ城管理事務所
    天守閣・茶室入場料/大人(高校生以上)500円、小人(小・中学生)150円
    営/8:30~17:00(入城締め切り16:30)
    休/無休

    会津葵本店

    鶴ヶ城に行ったらぜひ立ち寄りたい!

    DS_L5620
    会津藩に伝わる文献を読みとり、現代に甦らせた「会津葵」。かすてあんは、日本の餡と西洋のカステラが融合したお菓子。会津葵5ヶ箱入1,100円/江戸葵5ヶ箱入1,200円

    DS_L5616
    1箱に1つ、かわいい起き上がり小法師入り。小法師 950円

    DS_L5625
    神饌 花餅5ヶ箱入 1,200円

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    DS_L5628

    DS_L5609

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    会津葵本店

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    会津若松市追手町4-18

      営/9:00~18:00
      休/元旦のみ

      会津新撰組記念館

      これで私設なのはすごい!圧倒されます。

      DS_L5475
      新撰組や戊辰戦争に関する資料を集めた私設資料館。戊辰戦争で八重が用いていたスペンサー銃や、新撰組局長 芹沢鴨の決意が裏書きされた鎖帷子(くさりかたびら)、新政府軍の旗などの本物を間近に見ることができます。さすがに生々しく、迫力満点。当時の人々の体温を感じます。

      DS_L5478
      新撰組ファンにはたまらない!

      DS_L5484
      八重役の綾瀬はるかさんが持つ銃は、このスペンサー銃から型をおこして作られたもの。

      DS_L5471

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      会津新撰組記念館

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      会津若松市七日町6-7

        営/10:00頃~(要電話確認)
        休/ 不定休
        入館料/大人(高校生以上) 300円※5名以上200円、小人(小中学生)200円※5名以上150円

        ※この記事はaruku2012年10月号に掲載したものです。価格や内容は取材時のものです。

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