<お話を伺った人>
上遠野 洋さん
勤務年数:入社17年目 担当業務:配車業務全般、トラブル対応、人材育成
入社17年目の大ベテラン。的確な判断と落ち着いた対応力で、日々の運行を支える北海興業の司令塔。
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石田 一樹さん
勤務年数:入社4年目 担当業務:大型トラックドライバー → 現在は配車業務
車好きが高じて運送業へ。ドライバー経験を活かした調整力が評価され、2025年の秋から配車業務へ異動。
☆石田さんのインタビュー記事はコチラ
橘内 あずささん
勤務年数:入社3年目 担当業務:大型トラックドライバー
石田さんの紹介で北海興業に入社。今回のクロストークの紅一点&現役の大型トラックドライバー。
☆橘内さんのインタビュー記事はコチラ
石井 孝和さん
勤務年数:入社3年目 担当業務:製造部門(トラック部品の組立・出荷)
セカンドキャリアとして北海興業へ。製造部門を支えるかたわら、農業との二刀流も軽やかにこなす行動派。
☆石井さんのインタビュー記事はコチラ
「現場が実感する、運送業界の大きな転換期」

aruku 今回は運送業の「過去・今・未来」をテーマにお話を伺います。「物流の2024年問題※1」も話題になりましたが、近年は働き方にどんな変化があるのでしょうか?
上遠野さん 働く時間に関しては、本当に大きく変わりましたね。昔は運転時間や休憩に関するルールはほとんどなくて、長時間走行は当たり前。走行管理も紙だったので、細かい時間なんて曖昧でしたね(笑)
石田さん 今はデジタコ※2で全部記録が残るので、走行も休憩も管理はすごく厳密ですよね。良い意味でごまかしがきかない時代になりました。

デジタコの走行記録は社内で貼り出され、優秀なドライバーには表彰も♪
橘内さん 目的地の目の前まで来てるのに、「ここで休憩しなきゃいけない」となると、正直少し窮屈には感じます。本音を言えば届け終わってからゆっくり休みたい…。
上遠野さん そうそう。「もっとたくさん働きたい!」というドライバーも多いので、配車側としても調整が難しい時はありますね。
aruku 働き方改革のためのルールなのに、新しい課題も見えてきたんですね。
上遠野さん もちろん良くなったところもたくさんあります!たとえば予約システムが浸透したことで、集荷の待機時間はぐっと減りました。
橘内さん それは私も実感します。あと、女性ドライバーが増えてきたことで、サービスエリアでのトイレやシャワーなど設備面はだいぶ整いましたね。
上遠野さん 「昔は勢い、今は計画とルール」。時代とともに働き方が大きく変わったと感じますね。
※1働き方改革関連法により、2024年4月からトラックドライバーの時間外労働に上限(年960時間)が設けられたことで発生した課題の総称。働き方の改善が期待される一方で、運転時間の短縮による人手不足・物流量の減少・コスト増などが懸念された。
※2「デジタルタコグラフ」の略。車両の運行データ(走行時間、走行距離、速度など)をリアルタイムで記録するデジタル式の運行記録計。
「“運ぶだけじゃない会社”をつくる、北海興業の強み」

aruku ここからは、北海興業ならではの強みや魅力について伺いたいと思います。
石井さん 製造部門を抱えているのは大きな特徴ですよね。今は製造業も人手不足のところが多いので、自社で製造と運送の両方を担えるのはメリットが大きいと思います。
上遠野さん 梱包部門がある会社は多いですが、製造までできる運送会社は珍しいはずです。運送と製造が連動して動けるので、「ただ荷物を運ぶだけじゃない会社」というのが強みです。新たな仕事と雇用を自社で生み出せます。
石田さん 業界全体では「高年齢化」が課題ですが、若い世代が多いのも北海興業の特色ですね。
上遠野さん 人材育成にも力を入れていて、2カ月に1度グループ討論の場を設けています。ドライバーは一人で黙々と働くイメージを持たれがちですが、クライアントやドライバー同士のコミュニケーションがとても大事なんです。
橘内さん 社内の風通しが良いから要望を気軽に言いやすいんですね。誰かに声をかければ必ず返ってくるし、質問しても嫌な雰囲気にならない。
石井さん 製造部門も“楽しくやろう”が基本で、よく話す文化があります。部署は違っても距離が遠くないのが北海興業の良さですね。
aruku 福利厚生も充実していると聞きました。
上遠野さん 特徴的なのが「誕生日手当て」ですね。誕生日にはホールケーキが会社から支給されて、その月の給与にも手当が付きます。
石井さん 嬉しいですよね。ちょうど今月が誕生日なので楽しみです(笑)。
石田さん 紹介手当もありがたいですよね。紹介した側にも、紹介されて入社した側にも手当がもらえる制度で。
橘内さん 私は石田さんの紹介で入社したので、しっかり恩恵を受けました(笑)
aruku アットホームな会社の雰囲気が伝わってきます!
「未来の運送業界へ。4人が描く、北海興業のこれから」

aruku 最後に、これからの運送業界と北海興業に期待することはありますか?
上遠野さん 業界全体が変わらないとドライバーの負担は減らないところはありますが、若い人が「入りたい」と思える業界になってほしいですよね。
石田さん 大きなトラックに乗って全国いろいろ行けるのは、運転好きにはたまらないと思います!もっと誇りを持てる仕事としてアピールできたらいいなと思います。
橘内さん 女性ドライバーはまだ少ないですが、私はこの仕事でハンデを感じたことはほとんどありません!北海興業が社員の希望に最大限寄り添ってくれるから、安心して働けています。
石井さん そうですね。私は農業との兼業ですが、収穫期には休みを取りやすくて無理なく続けられています。働き方の相談がしやすいのは本当に助かります。
石田さん 業績も毎年伸びていて勢いを感じるし、それが給与面にもしっかり反映されるからやりがいと安心感につながりますね。
aruku 石田さんは今年の秋から新たに配車部門に異動されたんですよね。
石田さん 今は上遠野さんの下で学ばせてもらっているところです。責任も増えますけど、「期待してもらえているのかな」と感じています。
上遠野さん 石田くんはコミュニケーション能力も高いし、現場を見てきた経験があるから頼りになるんですよ。若い人がステップアップしているのを見ると、会社としても成長しているなと感じます。
aruku 皆さんのお話から、「人を大切にする会社」という言葉が自然と浮かびました。北海興業のこれからの成長がますます楽しみです。本日はありがとうございました。
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●ドライバー経験を活かして現場を支える司令塔。北海興業の社員インタビュー⑤配車部門編
※この記事は2025年12月に制作したものです。内容は取材当時のものです。