少し奮発してでも食べたい極上の味。
足を伸ばしてでも味わいたい名店のひと皿。
1年の締めくくりやとっておきの日など、特別な日に行きたい満点レストランを紹介します。

ステーキハウス ハマ郡山店(郡山市)

五感全てを満たす、ホテル最上階での鉄板焼き。

テーブルごとにそれぞれシェフが付いて仕上げるのが「ハマ」のスタイル。その背景には郡山の街並み。五感全てを満たしてくれるとはまさにこのこと！

ホテルハマツの最上階。郡山の街並みを一望できる抜群のロケーションと、腕利きのシェフが目の前で厳選されたステーキを鉄板で焼き上げてくれる「ステーキハウス ハマ」。六本木や銀座にも店を構える名店は、まさに特別な日に訪れたい憧れの満点レストランです。「だからといって緊張するのではなく、料理だけでなく空間やシェフとの会話も含めて楽しんでほしいです」と片寄料理長。全てのメニューは箸でいただける気軽さがあり、特別なマナーも一切なし。夜の一番人気は福島牛のA-5ランクのステーキがメインのステーキディナー。他にも鮮度の良い活きた鮑や車海老など、至福のラインナップが楽しめます。もう少しリーズナブルに…という方には2,500円～のランチがおすすめ。もちろんランチだからといって手抜きは一切なし！ディナー同様に目の前でシェフが焼き上げてくれます。クリスマスにお正月と大切なシーンが続くこれからの時期、特別な時間がより特別なものになるはずです。

記念日にはぜひアニバーサリーコースを！

デザートを目の前でフランベしてくれる演出にドラマの主人公になったかのような気分を味わえます。

さらにスペシャルなコースではフォアグラも登場！和風仕立ての岩ノリのソースが極上の美味しさをもたらします。

寿司割烹 魚紋(郡山市)

素材の新鮮さに酔いしれ、熟練の技に見惚れる。

漬けマグロはサッと湯通ししてからじっくり漬ける湯霜漬けで。まるでお肉のような食感が衝撃的！

喜久田町に端を発し、35年を迎える「魚紋」。言わずと知れた郡山を代表する人気寿司店です。美味しさの理由はズバリ鮮度抜群の旬のネタ！種類ごとに仕入れ先を変え、市場を通さずに入荷するものも多いことから、他のお店ではなかなか入らないようなネタも揃います。
また、ネタの美味しさを活かす料理人の技も特筆モノ。「新鮮なネタでも切り方ひとつで変わってしまうこともあるんだ」と2代目ご主人の虎谷さん。なるほど、湯霜漬けしたマグロの浸けの染み具合といい、ネタによって使い分ける赤酢と米酢のシャリといい、一貫ごとにさり気なく一流の仕事が込められています。また、握りだけでなくお造りや焼魚など、肴に舌鼓を打つのもカウンター寿司の醍醐味です。少し敷居が高く感じるカウンターのお寿司屋さんですが、「あらかじめ予算や好みを伝えてざっくばらんに楽しんでください」とのこと。肩肘張らず美味しさに身を委ねてみて！

美しい飾り包丁が施されたコハダ。締め具合も絶妙です。

今まで見た中で一番美しいクルマエビ

稀少な2㎏オーバーの石川産ノドグロは塩焼きに。暴力的に美味いです。

冬の味覚、氷見の寒ブリ。脂のノリはもちろんのこと、旨みも段違い！

淡路産のヒラメでウニをくるりと巻いて。贅沢過ぎるお造りです。

焼肉 山水(郡山市)

美味しすぎて他の焼肉では満足できなくなるかも！？

特選盛合せは厚切り大トロ焼き、厚切り牛タン焼き、厚切りハラミ、特上カルビの４種類。

周囲を住宅街に囲まれた郡山市日和田に、「旨い！」と評判の焼肉屋さんがあります。チーフの手島さんは、長年お肉屋さんで働いていた経歴の持ち主。料亭にも卸すような上質な京都肉など独自の仕入れルートを持ち、肉のランクに捉われるのではなく、実際に見て本当に美味しいものだけを厳選しています。どれを頼んでも価格以上の満足感を得られますが、特別な日には極上の特選盛り合わせ（3,580円）がイチオシ！わさび醤油でいただけばさっぱりとした後味とわさびの辛みが旨みに変わって格別です。誕生日にはお肉ケーキの演出（3,500円～）でも盛り上げてくれます。

シルクのようななめらかな肉質が楽しめる最高級の福島牛シャトーブリアン（4,580円）。

さっと炙って卵をくぐらせる焼すき（1,880円）。ほっぺが落ちるほど美味！

ネギ好きにはたまらない上タン塩（1,580円）。この量で1人前とコスパも完璧！

焼肉屋さんらしからぬ落ち着き溢れた店内。少人数で過ごすのにぴったり。

てんぷら ひら井(福島市)

美味しさに驚きと感動をプラスした、食材が喜ぶ天ぷら

注文を受けてからさばく鮮度抜群の車海老。太白胡麻油と綿実油を独自の割合でブレンドし、軽くてカラッと揚げられた天ぷらに仕上がっています。

「食材で四季の移ろいを感じる幸せ」をコンセプトに、15年目を迎えた福島市の「ひら井」。旬の県産食材を中心に取り揃える他、穴子は臭みが身に移らないよう胃を空にしてから〆て仕入れるなど、素材へのこだわりは徹底しています。そこに自分らしさを取り入れて驚きと感動を与えてくれるのが「ひら井」の天ぷらの真骨頂。ブランデーを吹きかけていただく鳴門金時や、焦がし醤油のパウダーと合わせる夏のトウモロコシはその代表例です。食材ととことん向き合うからこそできる“食材が喜ぶ天ぷら”。食べた人を自然と笑顔にしてくれるのも納得です。

生食用のうにを海苔で巻き、ミディアムレアに仕上げた贅沢なひと品。

目の前で揚げたてを楽しめるカウンター席は天ぷら屋さんの特等席。

特約店だけが販売できる福島の銘酒も充実。

もてなしのかくれ家 すわや(石川郡玉川村)

遠方でもわざわざ足を運びたい和のオーベルジュ

目でも幸せを感じられる「すわや」の料理。次は何が出てくるのかわくわくしながら料理を待つ時間も最高♪

周囲に有名な観光地もない玉川村の山間に、1日4組限定の小さなオーベルジュ、「すわや」があります。オーベルジュとは郊外や地方にある宿泊施設を備えたレストランのこと。器や盛り付けからも季節感を感じる料理は、旬の素材をふんだんに使った和の懐石形式に、独創的な料理長の趣向をプラスした唯一無二の味わい。霜降りの牛しゃぶしゃぶや豪華な伊勢海老、鮑など憧れの食材が楽しめる宿泊プランもあります。宿泊までは難しいという方は、11:00～14:30の日帰りプランを。お食事とお風呂、お部屋がついて非日常気分を少し気軽に楽しめます。

趣の異なる客室も格別の居心地の良さ。「何もしない時間が一番の贅沢なんだ」と実感できるはず

部屋ごとに専用の貸切温泉が用意されているのも嬉しいポイント。

山間に突如として現れる素敵な建物は隠れ家の言葉がぴったり！

Hagi フランス料理店(いわき市)

福島の食の魅力を再発見できる極上フレンチ

「海もあって山もあって多様な気候にも恵まれた福島は美味しい食材の宝庫です」と福島の食材の魅力を語る萩シェフ。地産地消を大切にするだけでなく、生産者の元に直接足を運んで食材を厳選しています。稀少な食材だけを使うのではなく、メヒカリなど地元で親しまれていた食材を驚きのひと皿に変身させたり、福島の麹文化を取り入れたりと、フランス料理と福島食材の融合は、これまでの食材に対するイメージすら変えてくれるほど！今や県外からも多くの予約客が殺到する有名店。福島に住んでいるならば一度は訪れてみたい満点レストランです。

「Hagi」の料理は基本的には全てシェフのお任せ。ひと皿ごとに驚きと感動が待っています。

オープンキッチンの店内。シェフとの距離も近く、料理をするところを見られるだけでなく会話をしながらアットホームに過ごせます。

いわき市の郊外の閑静な住宅地、一軒家の可愛らしい洋館。

※この記事は2019年12月号に掲載したものです。価格や内容は取材時のものです。