子育て
福島市

成蹊学園の学びは机上だけじゃない!伝統的精神文化からの学びとは!?

成蹊学園の中高一貫コースで行われる学校茶道。成蹊中・高等学校では「多様な文化の理解」を標榜されていますが、その前提としては「自文化(日本文化)の理解」が必要と考えられ、その手段の一つとして茶道教育が行われているんです!ちなみに、校内には京都に由来のある茶室「自蹊庵」があります。「自蹊庵」は、茶室披きの際に裏千家の千玄室大宗匠により命名され、額を揮毫(きごう)されたそう。お庭にも四季の変化を映す草木や由緒ある灯籠なども整い、この上ない学びの環境となっています。今回は、生徒たちが実際にどんなことを体験し学んでいるのか、その一部を紹介します。

成蹊生が「小さな外交官」!?

中高一貫コースでは中学2年生でカナダ、高校2年生でカンボジア・ベトナムで海外研修を行っていて、その中の学校交流の際にお手前を披露。お茶を通して日本文化を理解していだくよう、「小さな外交官」として一人一人が頑張っていました。また、海外からのお客様をお招きし、お茶をふるまうこともあるそうです。

茶道は国際理解教育!!

茶道は「もてなし」と「しつらい」から成っています。「もてなし」とは「一期一会」に象徴されるように、他者との出会いを大切にし思いやりを持って楽しんでいただこうとする心。「しつらい」は楽しんでいただくために茶室をかまえ、庭園を整え、衣服を正し、茶碗、釜といった道具をそろえたり、掛け物などの美術品を飾ったりすることです。茶道は日本文化のきわめて広い分野に通じていて、成蹊中が国際理解教育の一環として茶道を選択したのは、もっとも総合的に日本文化を理解できると考えたからなのだそう。

日本の伝統的精神文化を学びます!

実際の活動では、裏千家助教の齋藤宗緑先生を指導者としてお招きし、学校茶道や部活動としての茶道部の指導を行っています。茶道の作法が中心ですが、単なる所作だけではなく、一つ一つにどのような意味があるのかまで学べます。


また「畳の縁を踏まない」「ふすまの開け閉めには両手を添える」といった日常的な立ち振る舞いから、「和敬清寂」と称される茶道の精神、日本の伝統的な精神なども自然と身につくそう。

茶道での学び!

成蹊中では年に2回の茶道の授業を行っていますが、今年は、前期はコロナ禍により中止。中学1年生は10月に初めての授業となりました。通常だと主人と客人をそれぞれ体験するプログラムも、感染症拡大防止のため、全員が同じ方向を向き、自分で点てたお茶を自分で飲む新しい内容に。プログラムが変わっても、道具の名称や意味、座り方や礼の仕方など基礎からきちんと学べるカリキュラムになっています。

成蹊中・高等学校オリジナルのお菓子

お菓子は校章をかたどった成蹊中・高等学校オリジナルのお菓子。甘過ぎず、とってもおいしいと生徒からも好評です。この日は、正座のしびれや袱紗(ふくさ)さばきに苦戦しながらも、全員がきちんとお茶を点て飲むことができました。最後に床の間のお花と掛け軸を鑑賞して授業を終了!!茶道の学びを通して、他者との出会いを大切にし、思いやりを持って楽しんでいただこうとする心を学べる時間になりました。

茶道の風景をYouTube福島成蹊公式チャンネルでも紹介中↓
https://www.youtube.com/watch?v=MJ9Cci8s_0A

福島成蹊中学校・高等学校についてはこちらの記事をチェック↓
ウチの子でも東大を目指せる!?福島成蹊中高一貫コースの特徴とは?

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