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材料は全て郡山産⁉︎木桶プロジェクト×宝来屋本店の味噌づくりワークショップレポート

2022年1月15日(日)に片平公民館で開催された、福島木桶プロジェクトによる味噌づくりワークショップ。味噌の材料はもちろん、なんと仕込む木桶も全て郡山産にこだわった、特別な味噌づくりが行われるということで、arukuスタッフもさっそく潜入してきちゃいました♪


まずはこのワークショップを主催する「福島木桶プロジェクト」の代表・長谷川さんの挨拶からスタート。福島木桶プロジェクトとは、福島の木を使って福島で作る木桶を復活させるプロジェクトのこと。木桶の魅力を多くの人に知ってもらえるようにと、今回は福島の発酵文化をリードする宝来屋本店とタッグを組んで、木桶味噌づくりを行っていきます。


長谷川さんのお話の中では、東日本で酒蔵や醤油蔵で使われるような大桶づくりの職人がいないことや、木桶がもたらす効果など、知らなかったお話を聞くことができてびっくり!参加者の皆さんも、思わずへぇ~としきりに頷いていました。


そして、今回のワークショップのスペシャルゲスト、ファイヤーボンズの森山ヘッドコーチが登場。福岡県出身の森山さんは、麦みそしか食べたことがなく、今回のワークショップで仕込む、大豆と糀で作る味噌を楽しみにしていたそう!


続いて、実際の味噌仕込みに使う木桶がどうやって作られたものか、動画を見ながら詳しく解説。川俣町・鴫原桶店の職人さんが、郡山市内で伐採された杉を使い、1日に1個しか作れないという貴重な桶だけに、参加者の期待も高まります。


完成された木桶がこちら。湿度によって木が収縮したりするので、作り置きができないのも木桶の特徴なんだとか。


木桶の次は味噌づくりについて、味噌ソムリエの資格も持つ、宝来屋本店・専務の柳沼さんから説明を受けます。意外と知らない味噌の作り方や美味しさの秘密がわかり、味噌の奥深さに感動!


一通り説明が終わると、いよいよ味噌を仕込んでいきます。材料となるのは、郡山市内で栽培されたお米・あさか舞と、同じく郡山産の大豆、そして福島の発酵文化をリードする宝来屋本店が起こした郡山産の糀。


まずはボウルに糀と塩を入れて、よく混ぜ合わせていきます。


続いて、事前にすり潰しておいた大豆を投入。


さらによ~く混ぜ合わせていきます。意外と力がいる作業でみんなで協力しながらこねこね。


次に酵母菌が入った種水と言われる液体を入れてさらにこねこね。木桶がこの水分を吸うため、ちょっと多めに入れるのがポイントだそう。


なんとなく味噌っぽくなってきました!全体がよく混ざったら、ボールのようにひとまとめにして木桶に詰めていきます。


ポイントは空気を抜きながら入れること。ハンバーグの空気抜きのようにしたら、木桶に向かって投げつけるようにしていきます。


投げると言えば、とっても得意な方がいるではないですか!そう、森山ヘッドコーチ。見て下さい、この素敵なフォーム♡


高い位置から投げることで、空気が抜けていい感じです♪


参加者の皆さんも和気あいあいと楽しそう!


詰め終わるとこんな感じ。


空気に触れる面積が少なくなるように、平にならしてラップで蓋をし、約半年~1年程寝かせて完成です。


残った種はタッパーに入れてお持ち帰り。自分で作る味噌って愛着が湧いてきますよね。これでお味噌汁とか作ったら美味しいんだろうな~。


最後は記念撮影。仕込んだ味噌は6ヶ月熟成させて、郡山の郷土料理「鯉こく」に使用し、ファイヤーボンズの選手たちに振舞われるそう。今からワクワクが止まらない様子の森山ヘッドコーチ(笑)。


参加者の皆さんともパチリ。発酵食品である味噌と木桶の魅力に触れつつ、皆さんも楽しい時間を過ごしていました♪

木桶と味噌、福島にはこれからも伝承していきたい職人の技や文化があるんだなぁと改めて感じられました!

今回のワークショップで指導に当たってくれた宝来屋本店では、味噌の他にもあま酒や醤油こうじなども作っているので、発酵食品について興味が出てきた人は下記の記事もチェックしてみて。
“飲む点滴”“冷え性改善”の甘酒。 郡山市「宝来屋」の甘酒工場に潜入してみた!

※この記事は2022年1月に制作したものです。内容は取材当時のものです。

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