「お客様第一」の歴史は、1台の車から始まった⁉
今では広大な店舗と倉庫で7万点もの商品を取り扱っている石井産業ですが、そのルーツはちょっと意外なものだったそうです。「私の父(現会長)が車にトタンや塩ビパイプを積み込んで、金物店や雑貨屋さんに売り歩いたのが始まり。当時からお客様の要望に応える姿勢は一貫していて、『ないです』という言葉は扱っていないというのが父の口癖でした(笑)。要望に応える形で商品数がどんどん増えていき、気づけば現在の形になっていましたね」。ネットなどもちろんなく、流通も今と比べれば整っていなかった当時。お客様のニーズに素早く応え、圧倒的な品数を取り揃えたことがそのまま信頼につながったといいます。
“愛され力”で逆境を乗り越える!
現在の盛況ぶりから順調そのものに見える石井産業の歩みですが、実は苦難の連続だったと理恵社長は振り返ります。「建築業界が苦境を迎えると、そのしわ寄せをもろに受けてしまいます。1年間に10社以上も取引先が倒産してしまった時期もあったそうで、会社をたたむ寸前だったと聞いています」。そうした苦難を乗り越えられたのは、お客様や地域からの支えがあったからこそ!「父の努力だけでなく、従業員、親戚、問屋さん、銀行の皆さんが助けてくれたんです。長年の信頼関係が、最後の力になってくれました」。人と人とのつながりが石井産業の大きな力になっています。
長く働ける秘訣は“家族のような絆”
お客様への感謝と同じくらい、石井産業が大切にしているのが従業員です。勤続年数が長く、中には50年以上も勤めている社員もいるというから驚きです。「子どもの頃に私の自転車の補助輪を外してくれた従業員が今でも現役。家族のように絆も強いですし、みんなで助け合うという社風が根付いていると思います」。さらに、長く働くことで担当分野の専門知識も培われ、工具の違いや選び方が良く分からない一般のお客様への最適な提案にも繋がります。「私から細かく指示を出さなくても、みんなが動いてくれる。お互いを思いやる雰囲気があるから、うちは働きやすいんだと思います」と理恵社長も胸を張ります。
新たな挑戦、“衣類部門”と地域の交流の場づくりへ
「お客様第一」「従業員を大切に」の姿勢は変わらずに、新しいことへの挑戦も行っているという理恵社長。子どもの頃からの夢として立ち上げたセレクトショップの「GREELEY」は、人気アウトドアブランドのCHUMSをいち早く取り扱うなど、機能性とファッション性に優れた国内外のブランドが手に入ると評判です。「一見、あまり関係ないと思われがちな工具とファッションですが、アウトドアやDIYなどの共通点も多く、相性抜群!新しいお客様を獲得する入り口にもなっています」と、理恵社長も手応えを感じています。また、時代の変化に合わせながら“量から質へ”の転換も見据えている理恵社長。「お客様の声を大切にしながら、本当に必要とされる商品を丁寧に届けていきたいです」。60年の歩みを力に、人と想いに寄り添いながら進化を続ける石井産業から今後も目が離せません!
60年記念のマスコットキャラクターの名前募集中!
60周年の節目を迎えるにあたり、新たな会社のマスコットキャラクターを作った石井産業。自然界の建築家として知られるビーバーのキャラクターの名前を募集中です。採用された方にはCHUMSグッズをプレゼント♪ぜひ、素敵な名前をつけてあげてください。
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※この記事は2025年5月に制作したものです。内容は取材当時のものです。