元気なうちに家族で話す、後悔しないお見送りとこれからの供養
“迷惑をかけたくない”後悔しないためにできること

真言宗豊山派 田子山 寿徳寺 住職 松村妙仁さん
急な別れに直面し、慌てて準備を進めた結果、ずっと後悔を引きずってしまうご遺族は少なくありません。お葬式にかかる費用も年々変化していますが、本当に大切にすべきは形式や規模ではなく、そこに宿る“想い”に他なりません。
よく家族に迷惑をかけたくないから何もしなくていいとおっしゃる方がいますが、遺された家族は本当にそれで良かったのかと悩む方も多いです。迷惑をかけたくないと思うからこそ、元気なうちに意思をハッキリ伝えておくことも立派な準備です。お盆などで集まる時に、親と子、お互いの意思を話しておくことが、何よりの安心に繋がります。
現代のライフスタイルに合わせた、供養のカタチ

会津木綿の骨袋
壽徳寺の永代供養は、遺骨を手作りの骨袋に入れ替えて埋葬しています。
子どもや孫にお墓の負担をかけたくないという悩みに応えるため、壽徳寺では昨年秋に新しい永代供養墓を建立しました。永代供養の良さは、お寺が永代にわたって供養する点です。お墓の掃除や管理の心配がないのも安心できるポイントになります。後継者がいなくても大丈夫ですし、生前の元気なうちに契約できるため、人生の最後まで自分らしく、納得のいく選択ができるのも大きなメリットです。
もちろん、これまでのようにお墓を引き継いで守り続けることも素晴らしい選択です。先祖代々受け継がれてきたお墓を手入れし、お参りし続けることは、家族の歴史や絆を実感できる大変価値のあることです。
日常生活の慌ただしさから一歩離れて、ご先祖や故人様と静かに対話する時間を、ぜひ次の世代にも繋いでいってほしいと思います。
お墓と供養のギモンQ&A

1.壽徳寺で開催ているヨガイベント。男性も女性も、多くの方が心と体を整えに訪れています。
2.永代供養墓。おひとり20万円~で、年会費・管理費はかかりません。
Q1.霊園や永代供養はどうやって選ぶのが良いですか?
A.まずは実際に足を運び、住職と直接お話しすることです。その時の安心感を五感で確かめてみてください。ヨガやマルシェなど、気軽に行けるイベントに参加してみるのもおすすめ。また、費用の中に何が含まれているのか、ただ埋葬しておしまいではなく、その後どのような形で供養し続けてくれるのか、疑問に思うことは質問して納得できるところを選びましょう。
Q2.遠方にある実家のお墓を「墓じまい」して、こちらに一緒に移すことは可能ですか?
A.可能です。守る人がいなくなったお墓を整理し、永代供養墓にして改葬して、将来は自分も同じお墓に入るための生前契約をされる方もいます。ただし、墓じまいをお考えの際は、菩提寺のご住職、ご家族やご親戚としっかり相談し、みなさんが合意の上でご検討ください。
Q3. 永代供養墓について相談や見学はできますか?
A.可能です。以下日程にて、永代供養についてのお話し会を開きます。この日程以外でも随時ご相談、見学が可能です。お気軽にお問合せ下さい。
・8/16(日)14:00~15:00
・8/22(土)14:00~15:00
・8/26(水)14:00~15:00
壽徳寺本堂にて 参加無料/予約不要
老舗石材店に聞く「墓じまい」の本当と、お墓を守る選択肢
「お墓どうなっているかな」と想うだけで立派な供養。あとは選択を。

大正8年創業の107年続く墓石屋。お客様の要望に合わせて様々な商品やデザインをおこなっている。メンテナンスやリフォーム、墓じまいの相談も受けている。
お墓は単なる石の建造物ではありません。ご先祖様と対話をし、他人に言えないような日々の悩みをそっと打ち明けられる、大切な心の拠り所でもあります。
何年か前に一度しか来られなくても“今頃お墓はどうなっているかな”と心の中で思い浮かべる、そのこと自体が立派な供養になります。だからこそ、お墓を無くしてしまう前に、自分たち家族にとって本当にベストな選択肢が何なのか、まずは一度考えてみてほしいのです。それでも、「どうしても跡継ぎがいない」「県外で生活していてもそる予定がない」といった現実的な問題を抱えるご家庭は少なくありません。そうした状況の中で、お墓を荒れ果てたまま放置してしまうくらいなら、「墓じまい」を選択することは決して悪いことではないでしょう。
近年は、「終活」の一環として認知が広がり、少し前までは口にしづらかった「墓じまい(石じまい)」という言葉も、今では「後継ぎに迷惑をかけたくないから」と、実際にとても多くの方が前向きな相談に来られるようになりました。まずは一度、お墓を建ててくれたなじみの石屋さんに「今の不安」をそのまま相談してみることから始めてみてはいかがでしょうか。昔からの信頼関係があるからこそ、家族に寄り沿った最適なアドバイスをくれるはずです。
墓じまいを進めるための「3つの手順」
墓じまいを選択することになった場合の大まかな流れと注意点です。
お墓を撤去した後に「お墓参りに行ったらお墓がない」と、本家や親戚間でトラブルになるケースが多発しています。必ず事前に相談し、お互いの合意を得ましょう。
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2.自治体への「改葬許可」などの手続き
お墓の土地は個人所有ではなく「借りている(永代使用)」状態です。今あるお墓の管理者から証明をもらい、お墓がある市町村から「改葬許可証」を交付してもらうなど、お骨の引っ越しには正式な行政手続きが必要です。
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3.信頼できる解体・処分業者選び
墓石を撤去した後の石材は、産業廃棄物として適切に処理しなければなりません。まずはお墓を建ててくれた馴染みの石屋さんに見積もりを依頼しましょう。事情をよく知る石屋さんであれば、解体から処分まで責任をもってスムーズに進めてくれます。
墓じまいをしなくても大丈夫!プロに頼る「維持・管理」

見間違えるようにきれいに!費用は石の材質や大きさなどによって変わるので一度ご相談を。
「お墓は残したいけれど、遠方にいて掃除に行けない」「石の汚れや隙間の雑草がひどい」という理由で悩んでいるなら、プロの技術で綺麗に蘇らせる「リフォーム・クリーニング」や「お墓参り・お掃除代行」に頼るという選択肢もあります。佐藤石材店でも行っているので、気になる方はぜひ問い合わせをしてみてください。
※この記事は2026年8月に制作したものです。内容は取材当時のものです。
