郡山市

子どもの花粉症

子どものための医療コラム

「子どもの花粉症」
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3月になると、熱はないけど「くしゃみが止まらない」「鼻水が続く」「目がかゆい」といった症状を訴え受診するお子さんが増えます。
「花粉症かもしれません」というと「えっ! 花粉症って子供もかかるんですか?」と驚くお母さんもいます。花粉症は大人だけの病気ではありません。最近では多くのお子さんが花粉症で受診しています。
花粉症の代表的なものは、春の2月から4月に症状が出現する「スギ花粉症」ですが、夏に症状がみられる「イネ科花粉症」、秋に症状がみられる「ブタクサ花粉症」などもあります。お子さんの場合は風邪症状と似ているため区別がつきにくいこともありますが、毎年同じ時期に症状が現れる時は、何の花粉に対してアレルギーをもっているのか、風邪の流行していない時期に一度血液検査で調べてみるのも良いかもしれません。花粉症の症状はお子さんだってつらいものです。「そうかも?」と思ったら、かかりつけ医にぜひご相談ください。
花粉症の治療は、基本的には大人もお子さんも同じです。症状に応じて、抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬という飲み薬や、ステロイド点鼻薬などで治療します。今まで大人にしか使用できなかった第2世代の抗ヒスタミン薬も使用できるものが増えており、以前と比べて薬の選択肢が増えました。また、「スギ花粉症」に対しては舌下免疫療法が行われています。アレルギーの原因物質(スギ抗原)を少しずつ体内に入れて、アレルギー反応を弱めていく治療法です。
花粉症の季節を乗り切るためには、花粉の侵入を防ぐことが一番です。帰宅時に玄関で衣服についた花粉をはらう。うがい・手洗いをする。花粉の多い時期には衣服を外に干さない。布団を干した時は、よくはたき、掃除機をかけて花粉を吸いとる。最近では花粉を除去する空気清浄機もあります。また、花粉症対策グッズの中で効果的なものにマスクがあります。最近はいろいろな種類のマスクが市販されているので、お子さんと楽しみながら、お子さんにぴったり合うマスクを選んであげてください。

お話をうかがった先生

さかい先生さかい小児科クリニック院長 酒井 英明先生
昭和大学医学部卒業。福島県立医科大学大学院修了。県内の総合病院勤務後、クリニックを開業。全国でも数少ない感染症指導医。

※この記事はaruku2019年3月号に掲載したものです。

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