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郡山市

大人の矯正、始めたいけれど どんなことに気をつければいい?

「歯列矯正は子どもがやるもの」という認識の方も多いかもしれませんが、最近では大人の矯正人口が増加しています。子どもと大人の大きな違いは、歯の生え替わりや身体の成長速度です。子どもはどんどん大きくなるため、治療するときに成長を加味して治療プランを立てますが、大人の場合は成長が落ち着いているため、現状を見て治療プランを立てます。
そういった意味では大人の矯正は治療しやすい環境にあり、予想外のトラブルは少なく思えますが、大人は別のところに注意するポイントがあります。これから矯正を始めよう!と考え中の大人の方は、ぜひこのコラムを参考にして下さいね。

1.歯周病

大人が一番気をつけなければならないのは「歯周病」です。矯正治療は歯周組織(歯茎や骨)の中を移動していきますが、その歯周組織が病気になっている状態で歯を移動すると、現在よりさらに歯茎が下がり、回復しにくくなります。矯正をスタートする時に歯周病があると診断されている方は、まずその治療を終えてから矯正を始めましょう。

2.歯の移動に時間がかかる

子どもは新陳代謝が活発で、外傷を負っても大人に比べて治りが早い傾向があります。それは矯正治療に対しても同様で、治療が早く進みます。しかし大人は子どもに比べて代謝が緩やかで、骨が硬いこともあり、歯の移動に時間がかかります。子どもだと半年ほどで移動する距離が、大人の場合、その倍の期間かかることもあります。移動の時間がかかりすぎると、骨が先に痩せてしまい、移動がさらに困難になることもあるため、ケースによっては抜歯ではなくIPR(歯を削って隙間を作る方法)を選択することもあります。

3.補綴物の再制作が必要になる

子どもに比べ、大人は虫歯などで歯を失っていたり、補綴物が入っていることがあります。その際には、矯正治療をした後に補綴物の作り直しや、形態修正をお願いすることがあります。


最後に、大人の矯正治療を行っていて一番私が良いと思うところは、患者様の意識がとても高いということです。ご自身でお金をお支払いしてやっている分、とても熱心に通院して頂けますし、こちらのお願いにも積極的に対応していただいております。

今回あげたような注意点はもちろん考慮しなければなりませんが、長い矯正治療が終わって笑顔になるのは、皆様共通しております。素敵な歯並びを目指して、お悩みの方はぜひご相談ください。

お話を伺った先生/文化通り矯正歯科 海野院長

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文化通り矯正歯科

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福島県郡山市堂前町31−9


    ※この記事は2024年6月に制作したものです。

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