岳温泉にある『花かんざし』は、客室8室のみの小さなお宿。昭和初期に建てられた木造家屋は、床のきしむ音や少し低めの鴨居すらどこか懐かしく、大正ロマンの香りを色濃く残すインテリアやレトロな調度品にもぐっとくる、風情あふれる空間です。

中でもarukuのイチオシは、1階の露天風呂付き客室。大浴場の露天風呂かと思うほどの広いお風呂を独り占めできる「片栗」や、和モダンの設えにベッドルームが嬉しい「宵待草」など、趣向の異なる3つのタイプのお部屋が用意されています。

人気の露天風呂付客室「片栗」

木のぬくもりに包まれた「宵待草」のベッドルーム。

もう一室の露天風呂付客室「撫子」。中庭を望む信楽焼のお風呂は風情満点です♪

また、食事を部屋にいながら楽しむことができるのも、今の時代の旅行スタイルに合ったポイント（その他に個室のお食事処もあります）♪到着から出発まで基本的に同じ仲居さんが担当制でついてくれることで、直接の接触機会は減らしながらも、心のつながりは感じられるようにおもてなしにも配慮されています。

料理は地元食材をはじめ、全国各地の旬の味覚を揃えた和会席で。新型コロナウイルス対策として、一品ずつ提供するのではなく、3回程度にまとめて出すことで極力接点を減らすようにしています。

大正ロマンの風情に癒され、県内でも珍しい酸性泉のお湯に癒され、安達太良高原の緑に癒される―。小さなお宿で過ごすプライベートなひと時は、この夏の大きな想い出に残ること間違いなしです！

ヒバの木の香りが心地よい大浴場。時間帯によっては地酒のサービスがあり、露天風呂×日本酒という夢のようなシチュエーションが叶います。

何もしないでのんびりとお庭を眺める、お家では絶対にできない贅沢すぎる時間の使い方です。

チェックインは昔ながらの帳場で。畳敷きの廊下を歩くだけで旅のわくわく感が高まります。

※この記事はaruku2020年7月号に掲載したものです。価格(税込表記)や内容は取材時のものです。