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郡山市

3歳からの受け口治療装置「ムーシールド」って?子どもの歯並びなら「文化通り矯正歯科」へ

上の歯と下の歯が逆に噛んでいる「反対咬合」。受け口とも言われ、3歳児検診などで指摘されたママ・パパもいるのでは?ここでは、お子さんの反対咬合が気になる親御さんに向けて、3歳程度から始められる矯正治療について、矯正専門で開業している文化通り矯正歯科の海野先生に治療法について伺ってみました!

Q. 子どもの受け口、やはり永久歯への生え変わりを待った方がいいのでしょうか?
これまでは永久歯が萌出するまで様子を見ることが一般的でした。しかし、乳歯の時に反対咬合(受け口)だった子が、永久歯で自然治癒する確率は約15%という報告もあり、多くは永久歯になっても反対咬合のままです。もちろん、生え変わるまで様子を見ることが間違いではありません。ただ、何もしないで待っているのがもどかしいと感じる方には、「ムーシールド(歯列矯正用咬合誘導装置)」という矯正装置がおすすめです。

Q. 初めて耳にしますが、「ムーシールド」とはどんな装置ですか?

「ムーシールド(歯列矯正用咬合誘導装置)」とは、上の歯と下の歯が逆の咬み合わせになった状態(受け口)を改善する装置です。自由に取り外しができ、装着自体も簡易なため低年齢(だいたい3歳くらい)からの使用が可能です。

Q. どうやって使用するのでしょうか?

装置は寝る時を中心に使用します。低年齢の子どもほど違和感を強く感じるため、装着し続けるには根気が必要です。10秒で口から装置を出してしまうなんてことも珍しくはありません。使い続けるには、とにかく装置をお口に入れられたことを褒めてあげて下さい。慣れてくると長い時間使えるようになります。もし痛みを感じて装置を入れることを嫌がるときは、調整が必要です。担当の先生に相談してみてください。メンテナンスはマウスピースと同様に洗浄剤にて清掃します。使用していないときは、紛失しないようにケースに保存しておくようになります。

Q. 装置をきちんとつけてくれるかが治療のポイントなのですね。

お薬と同じで、使わないと効果は得られません。ただ、装置を適用するのは簡単ですが、実際毎日根気よく使っていくのは当事者の子どもたちです。小学生以上になってくると、ある程度親の意向も理解してくれますが、幼児期のお子さんはなかなか難しい面があります。反対咬合は治療が長期になるため、今後のことも考慮し、お子さんが嫌がる時はどんなにご家族が治療を進めたくても、無理強いをしてはいけません。「お子さんがムーシールドを使えるかどうか」をご本人やご家族と話し合うこと、きちんと矯正歯科の先生に口腔内をチェックしてもらうこと、この2点がとても大切です。

Q. ムーシールドを使うとどのくらいで改善が見られるのでしょうか?
改善までに約9~10ヶ月という報告もありますが、当然個人でスピードが異なります。また残念ながら、ムーシールドを適用した人全員の反対咬合(受け口)が改善する訳ではありません。治療を開始したら定期的に歯科医院へ通院し、必要に応じて別な装置へ変更することもあります。

また、反対咬合は一度改善しても成長によって再発することがあります。再発しないと断言できるのは、おおよそお子さんの成長が落ち着いてからの話になるので、治療期間もそれなりの長さを覚悟する必要があります。反対咬合の治療は難しい部分もありますが、将来少しでも自分の歯を残すために、是非治療をご検討ください。

話を聞いてみて…
子どもの受け口については、ある程度成長するのを待つしかないとばかり思っていましたが小さいうちからできることもあるんだなと感じました。もちろん、個人個人によって適応できるかどうかは異なりますが、同じような悩みやモヤモヤとした気持ちを抱えている親御さんは、ぜひ一度専門の先生に診てもらってはいかがでしょうか?

お話を伺った先生/文化通り矯正歯科 海野院長

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※この記事は2022年6月に制作したものです。

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