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公開日:
2026.4.17
更新日:
2026.4.17

パティシエ|プロフェッショナル夢名鑑

パティシエ|プロフェッショナル夢名鑑

おいしいスイーツで人々に幸せを届けるパティシエに話を聞きました。

「“作りたい”という気持ちさえあれば自然に技術は身につきます」

パティシエ/荻野智巨[晃髙さん

お菓子作りの世界に飛び込み約15年で自らの店「ポンデフリュイ」をオープンした荻野さん。

―パティシエの仕事を目指したきっかけを教えてください。
荻野 子どもの頃に母親が家でよくケーキを焼いていたことや、10歳上の兄がパティシエになったことが影響していると思います。また、高校時代は陶芸など美術系の授業が好きだったので、何かを作る仕事に就けたら…という気持ちもありました。そんななか、青木商店(現・青木フルーツ株式会社)のフルーツタルトの製造補助の求人に目が留まりました。洋菓子の知識はまったくありませんでしたが、やってみると思った以上に自分に合っていて、作る楽しさを感じました。

―ご自身のお店「ポンデフリュイ」をオープンしたのはいつですか?
荻野 2023年11月です。青木商店で働いて12~13年経ち、転職を考えていたころ、アトリエ・ド・ガトーのシェフが郡山で新しく洋菓子店を出すことになり、パティシエとして声をかけていただきました。将来的には自分のお店を出すことも考えていたので、あらためて修業をするつもりで転職しました。2年後、そのシェフが自分の店に戻るタイミングでお店を譲り受け、「ポンデフリュイ」のオーナーパティシエとして新たなスタートを切りました。

―お菓子作りにおいて心がけていることや、お菓子に込める想いを聞かせてください。
荻野 果物を使ったケーキ作りに長く関わってきたので、その経験を活かし、果物をおいしく食べていただけるケーキやクレープであることを大事にしています。ちょうど良い熟度の果物を、ちょうど良いタイミングで、できるだけたくさん食べてもらえるよう、味や盛り付けはもちろん、仕入れにも気を配っています。

―お店のロゴにもフルーツが書かれていますね。
荻野 そうなんです。お店の名前は、フランス語で「果物の架け橋」を意味しています。農家さんが丹精込めて育てた果物をお客様へ届ける、その架け橋のような存在になりたいという想いを店名に込めました。おいしい果物を作るために日々努力されている農家さん達の頑張りに応えられる洋菓子店でありたいと思っています。時間があるときには県内の農家さんを訪ね、実際に果物畑を見させていただくこともあります。

―ケーキだけでなくクレープも人気ですよね。
荻野 当店のクレープの特徴はパリッとした食感ですが、その食感が出せるタイミングは一瞬です。その瞬間を見逃さないよう、1枚1枚丁寧に作っています。

―この仕事をやっていて良かったと思うのはどんなときですか?
荻野 お客様が喜んでくださる反応が直接見えるときですね。「おいしかったです」などと声をかけていただけると、この仕事を選んで良かったと思いますし、ケーキやクレープのビジュアルに反応していただけるのもうれしいです。「ここのクレープがおいしいと知り合いから聞いて買いに来ました」といった声をいただくと、思わず泣きそうになります。

―大変さを感じることはありますか?
荻野 お店を続けていくうえでは、おいしさだけでなく経営のことも考えなければいけません。そのための勉強が大変でした。スタッフに教えること、育てることの難しさも感じています。

―これからやってみたいことはありますか?
荻野 
農家さんとの関係を広げ、さまざまな果物を使ってみたいです。お店では、農家さんにも興味を持ってもらえるよう、手作りのPOPをケーキと一緒に飾るなどしています。そんな農家さんアピールをもっとしていけたらと思います。

―パティシエを目指す子ども達にメッセージをお願いします。
荻野 
パティシエになるためには、特に資格が必要なわけではありませんし、パティシエの学校を必ず出なければいけないわけでもありません。「お菓子を作るのが好き」という気持ちがあり、働ける場所さえあれば、誰でも目指せる仕事です。仕事を覚えるまでは大変なこともあるかもしれませんが、「作りたい」という気持ちを持ち続け、自分がやりたいことを貫けば、自然に技術は身についていくのではないかと思います。みなさんのなかには、自分で作ったお菓子を誰かに食べて欲しくて、学校の友達にプレゼントしたことがある人もいるのではないでしょうか。「食べてもらうことが楽しい、うれしい」という気持ちは、長く仕事としてお菓子作りに関わっている私も変わらず持っています。これからパティシエを目指すみなさんには、そういった気持ちをいつまでも大事に持ち続けてほしいと思います。

あんずの焼きタルト【菓子工房ポンデフリュイ】

「おいしさだけでなく、使っている果物のことも知って欲しい」という荻野さん。POPにも工夫を凝らしています。

「ポンデフリュイ」生洋菓子や焼き菓子

生洋菓子はもちろん焼き菓子も製造。忙しい日には作業が夜遅くまでかかることもあるとか。

プロフィール

 

【お名前】
 荻野 智巨(おぎの ともみ)さん
【最終学歴】
 福島県立小野高等学校総合学科卒 
【趣味】
 身体を動かすこと(剣道、バレーボール)
【好きな言葉】
 継続は力なり

※この記事はaruku2026年3月号に掲載したものです。内容は取材時のものです。