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線路を歩く!只見線の魅力を知る!JR只見線レールウォークイベント参加レポート

去る2022年7月16日(土)・17日(日)、柳津町、只見町を起点に『地元の魅力を再発見レールウォークイベント 親子で見つける只見の宝!~時速4kmの旅~』が福島県南会津地方振興局の主催により開催されました。7月16日(土)の初日に参加したarukuスタッフが、その一日をレポートします!


10:00 道の駅 会津柳津集合


今回のイベントは只見駅出発のAコース班、そして道の駅会津柳津を出発するBコース班があり、arukuはBコース班に参加。猪苗代町や会津若松市などから参加された親子の皆さんとバスに乗って、いざ出発!

道の駅 尾瀬街道みしま宿到着


まずは道の駅 尾瀬街道みしま宿へ。Aコース班の皆さんと合流して、最初の目的地である第一只見川橋梁のビューポイントへ歩いて向かいます。ビューポイントはA~Dまであり、私たちが行ったのはCポイントまで歩いて約10~15分ほどの距離。


Bポイントから見た第一只見川橋梁。雨の影響で川は少し濁っていましたが、アーチ橋が川面に映ってとてもきれい。


そして、上地点にあるCポイントに移動し、只見線地域コーディネーターの酒井治子さんと、ゲストである小野田滋先生(左)から只見川橋梁について解説。小野田先生は公益財団法人鉄道総合技術研究所に勤務されている工学博士(東京大学)で、NHK「ブラタモリ」にも出演されている鉄道技術史研究の第一人者です。

「この只見川橋梁は美しいアーチ型が特徴で、昭和13年、つまり今から90年ほど前に完成しました」。へええ~!只見線って歴史が長いんですね!「2つの支点で支える、上路2ヒンジバランストアーチと言って…」「橋の色は三島町の桐の花をイメージしていて…」など、たくさんのことを話してくださいました。


その次はポイントを移動し、「かねやまふれあい広場」へ。只見線のポスターなどでもおなじみ「大志集落」が見えるビューポイントで、記念写真を撮ったりのんびり眺めたりを楽しみました。

会津川口駅前の食堂で昼食タイム

お楽しみのランチは会津川口駅前の老舗食堂「おふくろ」で、イベント限定の特製弁当を。こちらのお店は「カツカレーミックスラーメン」が名物だけあって、お弁当の中身もトンカツ巻き寿司にカツサンド、チャーシューのおむすびとボリューミーでした!

只見線 会津川口駅~会津宮下駅間に乗車!


お昼を済ませた後は只見線に乗車。ここから、鉄道好きタレント・YouTuberの鈴川 絢子さん(中央)が合流。鈴川さんのYouTubeチャンネルは、今回参加した子どもたちにも大人気(中には大ファンの子も)!列車に揺られながら、鈴川さん、小野田さん(右)、酒井さん(左)の3人による只見線トークが繰り広げられます。


「只見線は大正15年に会津若松駅~会津坂下駅間(21.6km)から始まり…」
「会津側、新潟側から徐々に伸ばしていって、昭和46年に全線開通したんですよね」
「今年の10月に会津川口駅から新潟まで再開できるようになって…」
と、只見線の歴史や復旧について話したり、


「只見川を左右に渡りながら走っていくので全国的にも珍しい鉄道で…」
「橋梁と言っても、只見線には鉄製のトラス桁や、コンクリート製のアーチ橋、連続経間コンクリートアーチ橋と種類があって…」
「この車両は新しいキハE120形で、その前のキハ40形は千葉県の小湊鐵道で活躍していて…」
と、だんだんマニアックな展開に。3人共、只見線愛が止まりません。

3人のお話を聞きながら、あっという間に降車駅の会津宮下駅に。鈴川さんとの写真タイム(arukuスタッフもちゃっかり3ショットを撮ってもらいました)を経て、最後の目的地・会津塩沢駅へバスで向かいます。いよいよ今回のメインイベント・レールウォークへ!

レールウォークSTART!

反射ベストとヘルメットを装着し、JR東日本仙台支社の社員さんの説明と注意事項を受け、いざ出発!歩いたのは、会津塩沢駅付近から第8只見川橋梁付近までの約500m。この区間は2011年の豪雨災害で、洗堀(激しい川の流れや波浪などにより、堤防の表法面の土が削り取られる状態)被災が起こった場所でもあります。


普段ならこんなに近くで見られない新しい砕石やコンクリート製のマクラギ、雪国仕様の安全レール、災害時の水圧にも耐えられる構造などに、参加者の皆さんも興味津々!参加者の皆さんで記念写真を撮った後は、再び歩いてきた線路を戻ります。


レールウォークを終えて、JRの社員さんからお話が。「只見線の再開までおよそ11年。その間、復旧に向けてたくさんの人達が関わってきました。今後只見線に乗る機会があったら、そのことを感じてもらえたら嬉しいです」。


小野田さん「ぜひ列車に乗るときは、鉄道、橋、トンネル等の違いにも注目してみてください。興味を持ってみると、列車に乗ることがもっと楽しくなるはずです」

鈴川さん「線路の上を歩くのは私自身も初めてで、ドキドキワクワクしました!全線再開した後も応援し続けたいですし、私も子どもたちと一緒に、ぜひ乗りに来たいです」

酒井さん「只見線は四季折々の絶景が楽しめます。再開したらぜひ列車で奥会津に来てください。今度は列車に乗って、只見線を応援してくださいね!」


参加された皆さんからは、
「只見線は時々利用しますが、橋のこと、歴史のこと、復旧工事のことなど色々学ぶことができて、参加して良かったです。線路も思ったより歩きやすかった」

「一番楽しみにしていたのがレールウォーク。カーブの箇所は片方が少し高くしているなど、線路の特徴を知ることができて面白かったです」

「YouTubeでよく見ている鈴川さんと会えてとても嬉しかった!只見線も秋や冬など、違う季節に乗りに来たいです」
と、様々な感想をいただきました。

復旧した区間でのレールウォーク、そして橋やトンネルなど違う視点から見ることで、只見線の魅力を十分感じることができたのではないでしょうか。2022年10月1日(土)からの全線再開時には、ぜひ皆さんも只見線に乗って、魅力を十分堪能してみませんか?

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福島県南会津地方振興局 県民環境部 県民環境課


    ※この記事は2022年7月に制作したものです。価格(税込表記)や内容は取材当時のものです。

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